仲間と歩む、縦走という山旅

 

 

縦走すれば 山行は旅行へと様変わる

仲間がいれば 旅は膨らみ 彩り キラキラと輝く 

ともに歩めば 重い荷物も軽くなる きつい登りも頑張れる 

稜線に上がれば 僕らはもう空だって飛べるんだ 

 

 

山中に泊まれば それは本当の旅となる 

テントに泊まれば 旅は冒険の彩りさえ装うんだ 

ハプニングが起きれば テントのテッペンに山を作ってやり過ごす 

トイレをこさえれば もうそこは我が家となるんだ 

日が落ちれば 山は静寂を迎え 一方 我が家は賑やかになる 

山中で飯を作って 喰らえば 五つ星レストランだってもはや敵わない 

飲んで 語らえば 明日への期待で胸が高まり 旅の一日目が幕を閉じる 

 

 

朝 目覚めれば 山は陽を浴びて美しく装う  

朝陽を浴びれば 壊れかけのテントも山に負けないぐらい輝いた 

朝食を食べれば 二日目の旅が始まる  

お昼を食べて稜線にお別れすれば 旅路の終わりがみえてくる 

山を降りていけば 一歩 また一歩 山の季節が進んでいく 

 

 

冬の匂いを残していた稜線から 春の息吹で賑わう山麓へ 

 

“深山にも春がやって来たんだな”

 

そんなことを感じながら 最高に楽しかった平成最後の山旅を終えた 

 

 

山はいろんなことを教えてくれる

思い出させてくれる

感じさせてくれる

山は本当に楽しい

 

 

 

 

山歩きを恐れるな
平凡な日常から救ってくれる
心身を解き放ちあらゆる能力を活発にさせる
病人たちも危険な道を試すがいい
山が奪う命より 救う命の方が はるかに多い

ジョン・ミューア