ツキヨタケ(毒)
基本情報
- 傘色 茶。育つと柄の側から紫褐色~暗紫褐に黒ずむ。
- 傘面 主に半円形で、8cmから大きいもので25cmになる
- ヒダ 白~薄い黄色。幅は広い。夜に青白く発光する。
- 柄 太くて短い、半円状の傘の縁につく。ヒダとの境目にリング上の隆起。
- 場所 立ち枯れのブナ
- 特徴 ブナの倒木、立ち枯れに重生する。
- 時期 夏~秋
- ホウライタケ科
特徴
ブナの倒木や立ち枯れに折り重なるようにつく。肉厚で大きくなると20cmを越える。虫がつきやすいキノコで成熟したきのこには虫がたかっていることが多い。胃腸がやられる毒キノコとして有名。また、ヒダに発光成分を持ち、夜に青白く光ることから名付けられた。
同定
よく似たキノコで美味しいヒラタケ、ムキタケ、シイタケがあるので細心の注意を要する。夏~初秋にかけてはツキヨタケしかないので判別する必要も無い。
似たキノコ
ムキタケとの違い
- 傘を柄に向かって割いてみると、柄の基部(根元)に黒いシミのようなものがあるのがツキヨタケ。幼菌の場合は無いこともある。虫に食われてなくなっていることもあるので虫食いでないか注意。
- ムキタケも黒いシミがあるものが稀にあるが、これは捨てればよい。
- ムキタケは傘の皮が簡単に剥ける。ツキヨタケは剥けない。
- ツキヨタケは傘の暗褐色がやや毒々しい小鱗片。
- ムキタケのヒダは密で綺麗な印象を受ける。
- 時期の違い。ムキタケは晩秋~初冬。その頃ツキヨタケは姿を消す。
- ツキヨタケに似るムキタケもあるがそういったものは捨てる。
ヒラタケとの違い
- ヒラタケの傘はクリーム色、ツキヨタケのような濃さも毒々しさもないが個体差あり。そういった固体のヒラタケもあるがそれは捨てる。特に幼菌では分からない場合もあるので避ける。
- 傘を割いてみると、柄の部分に黒いシミのようなものがあるのがツキヨタケ。
- ヒラタケも黒いシミがあるものが稀にあるが、これは捨てればよい。
- ツキヨタケは傘の暗褐色がやや毒々しい小鱗片。
- 時期の違い。ヒラタケは晩秋~春。その頃ツキヨタケは姿を消す。
※ともに注意点は、裂いた時の黒い部分が虫食い等でなくなっているツキヨタケである。かつツキヨタケが混生してしまって生えている場合。可能性は極々僅かであるが注意を要する。滅多には無いが毒性は高いので、手間ではあるが、全てを割いてチェックすることが大事。傘の色の具合、柄の付け根がくぼんでいる(食われている)等が見受けられる場合など疑わしいものは捨てる。
食用
吐き気、嘔吐、有毒。死亡例あり。
新鮮なツキヨタケ、この時期のツキヨをムキタケと間違わないように注意を要する
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