前森林道・前森風穴

 

 

前森林道

加美町、漆沢ダムの奥から鳴瀬川に沿う林道の途中から右折して上がっていく林道となる。地形図での林道表記は途中で止まっているが、その後も延々と緩い尾根の上を走っており、前森の北東部まで伸びる。尾根を走っているため、崩落等による完全な通行不能となる箇所はないものの、左右からの藪はかなり出ている。地形図表記のあるc628とc592の間あたりまでは車高の高い軽自動車なら走行は可能であり、そこで通行止めのロープが張られている。林道は地元の釣り師が落石倒木を処理してかろうじて通れる程度であり、走行には十分な注意を要する。

途中、内唐府沢側へ向かう横道もいくつかあるが、自動車の走行が可能かは分からない。c628あたりにある通行止め部分にある横道は、内唐府沢の沢登りをする場合は用いられているようである(徒歩通行)。この先は、倒木や藪により歩行は可能であるが、4輪車は通行不能。

 

  • 2021.6時点での様子、通行止め等の措置がいつあるかも分からないので利用の際は行政に確認等したほうがよい。
  • c592あたりまでのグレーの線はGPSトラックを元にカシミールに表記したもの。その先は、衛星写真をもとに何となく引いた線。
  • 周辺の沢に水線を引いてあるが地形図にはない。カシミールに手書きで入れたもの。
  • 北辻倉沢を遡上し、源頭を詰めて行けば林道にちょうどぶつかる。
  • 路面のでこぼこはひどくはないが、段差の箇所もいくつかある。藪で前が見えにくい箇所もある。
  • 都度、降車して先まで歩くなどして路面状況を確認したほうがよい。
  • 車同士がすれ違える箇所は極めて少ないので、路肩がある場所は、地図にマークしておくなりしておくとよい。対向車が来た場合、その場の譲り合い云々の話ではなく、場合によっては話し合い、協力してなんとかしないとだめかもしれない。釣り師の車は入っているだろうから釣りが終わる時間帯に向かえばぶつかる可能性はある。
  • 軽トラ、ジムニータイプ以外はやめたほうがいいと思われる。戻る場合に車体が大きければ転回するのも大変そうである。

 

途中の様子。藪が最も生い茂る箇所。

前森林道の延長部分(カシミールの手書きライン)

(2021.6時点の記載なので注意)

 

前森風穴

  • 船形山から北北西に6.5km、加美町にある前森の風穴。北東部斜面直下にある。
  • 宮城県だと、大倉山風穴ともに有名な風穴。地すべり構造の風穴であるらしい。
  • 夏季ぐらいまでは風穴から出てくる冷気は氷点下以下になるとの調査記録がある。実際、簡易に計ったところでは4℃まで下がった。きちんと測れば氷点下までなりそうである。
  • 冷気が滞留するためか、周辺には、ダケカンバ、シャクナゲ等、標高で考えれば育たない植生が広がっている。
  • 風穴のあるあたりに足を踏み入れるとひんやり涼しさを感じられる。風穴のそばにある石は冷たい。腰を下ろせばおしりがヒヤッとするほど冷たい。
  • 地質学および苔も含めた植生に関して学術的に貴重な場所でもあるらしく、詳細な場所とか行き方は書かないほうがいいかもしれないので割愛。地形図みればなんとなくここかなって場所。

 

前森風穴。よその風穴より予想以上にすごかった。標高的には育たないダケカンバの大木がたくさん。冷気で平均気温が600~700m高いことになるのだろうけどすごい。

 

時間なかったけど4℃まで下がる、ひくっ!マイナスまで行くらしい。