近況ログ(2020~2021.6)

6/20 続・前森林道

再び下見に[地図]。前森林道の車止めの位置から先の通行不能部分の林道の様子を知りたかったのと、前森に登るためのテン泊地の候補探しとルート含めて山行計画を組むための下見。6月も末になったし、せっかくなので沢から向かった。北辻倉沢。上流部はほぼ源頭まで延々とナメ廊下でちょっと変わった沢だった。GoogleEarthで地図表記の無い林道の位置は把握して地図に書いておいたのだが、予定通り源頭部でちょうど前森林道にぶつかる。藪倒木で車はやはり無理そうな廃道であった。その後テン泊適地を探しつつ、ここだろうと印をつけていた前森風穴に寄ってみることに。ビンゴで見つかる。その後、藪尾根を繋いで朝日沢夕日沢の二俣部分の林道地点に降りてから3kmばかりの林道歩きをして山行を終えた。前森の計画も出来上がりそうだし、秋のお楽しみ。

しかし、コロナと怪我で引きこもってすっかり肥え太った体にはきつい下見山行だった・・・。痩せねば。滝登りも高巻きもきつい(・ω・`)

 

 

 

※漆沢ダムの奥の朝日沢、夕日沢の二俣までの林道(林道名知らず)、倒木落石土砂で相変わらず(?)荒れていて通行止めですし通行も不能。二輪ならなんとか程度の荒れ方。

 

 

6/6 前森林道

昨年の秋に前船形山から見えた前森。秋になって涼しくなったら行ってみる予定である。地図を見る限り、登攀になるようなこともなさそうなので問題はなさそう。藪とアプローチの方法と時間の組み立てをどうするかだけになりそうである。

ということでまずは林道の下見から。なかなかえぐかった。林道の名前もよくわからず調べようもなかったのだが、現地で、林道整備してまで釣りをしている渓流釣りの方にたまたま出会い、いろいろ聞けて助かった。帰ってから前森林道の名で調べるといろいろ出てきた。人生最凶の林道とか書いてるブログもあった(笑)

前森には風穴地帯もあって場所も何となくわかったので、そのうちもう一回林道の下見ついでに寄ってみようと思う。大倉山の風穴地帯と似た感じだろうかなと想像。木々と藪と場所によってちょっとヒンヤリみたいな感じでないのかな。

 

加美町あたりから見える船形山北部の山々。中央が荒神山、右のもっこりが前森だ。登山道もないので人もあまり立ち寄らず静かに時を重ねる山々。ありがたい山々でもある。

丸っこい前森だが、南北方向からみるとえぐい。東斜面は絶壁。左奥が船形山、中央左が前森、右奥は荒神山である。前森にどう登るか。792のピークから尾根でいくか。その南東のコルから上がるか。前泊か山中泊か。装備をどうするか。そんなことを考える時間が一番楽しいひとときだ。

 

ドライブスルー洗車で車体をきれいにしながらいける前森林道。

 

林道から時おり見える前森。右のは荒神山だろか。

 

 

 

 

6/5 お久しぶりに山頂

大雨の翌日だったけれどカラリと晴れそうだった。船形北部の山への下見を兼ねて、沢に行こうかと思っていたが、なんとなくの流れでお久しぶりの山頂へ。登山道を登って降りるのはいつ以来だろうと、しばらく思い出せないぐらいの久しぶり感。地図を見てやら、思いつきやらで、尾根と沢をつないで近場の山々を自由気ままに歩くのが好きで、山頂に行くのもほんと久しぶりだった。たまには稜線や眺望やお花もいいものだ。しかし、登る気力がとんと湧いてこなく、道中へばりまくりだった。とはいえ、ようやく着いた主稜には爽やかな風が吹き、お花もいっぱい咲いていて、久々の稜線を楽しめた。

行きがけに、その美味しさがとんど分からないクレソンを摘み、

とんと気力が湧いてこず、何度も何度もへこたれつつも、

お立ち台のお猿に励まされ、

ヤシャビシャクの花に元気づけられつつも(鑑賞のふりをして止まりたかった)、、

主稜を目前にして、またへこたれ、、

ようやく着いた主稜で、クレソン料理を作り(作ってもらい)、元気がでた。うん、クレソン結構うまい。

山頂ではお花畑に癒やされ、

再び歩き始めると、おひさしぶりの、くまぷー岩。こいつまじかわええ |ᴥ·ʔ

名残の雪を見てから、(また休む)

鳥居をくぐって無事下山。きっちり8時間。堪能。(遅すぎ)

そして、帰りの小荒沢林道を運転していると、車が乗り捨てられているのを発見し、さらにその先で軽装普段着の不審な?男の人を発見。すわ、身投げか!と焦り、車に載せてお連れする。どうも違ったようだ(笑) 無事帰られているといいが。

これといった山行でもないときは、近況も特に更新しないのであるが、友の母の病院でのちょっとしたお楽しみにもなるかと思っての更新でござった。詳しくは、果物の皮を頭に塗りたくると虫が来ないと信じている珍妙な息子さんに聞いてくださいʕ ·ᴥ·ʔ ソレ ヌッテモ 毛ハ ハエテコナイヨ ト ツタエテアゲテクダサイ

 

 

5/23 色麻鈴沼、森ハイク

近況にしては文章が長くなったので「記憶」に。

小荒沢林道の雪も溶け、林道も通れそうなので半年ぶりの鈴沼。ときおり小雨、ときおり日差し、ときおり雪に寝ていた枝跳ねて、泣きっ面に団子っ鼻。あと一ヶ月少しもすれば夏がやってきますね。

とても心地の良い1日だった。あしげく通ったせいか、鈴沼周辺の森にくると懐かしさや和みを感じる。

鈴沼近くのシナノキの大木。

 

 

5/16 大畑山縦走

念願の大畑山に遂に行けた。旗坂キャンプ場に向かう途中、沢渡集落の手前あたりで左を見れば目立つあの山である。メンバーの熊的要因によりなかなか実現しなかったが、この春、ことあるごとにこの山を推していたら最後には根負けしたようだ。観念しないと他の山に行くことも出来なくなると諦めたらしい(笑) 決心したものの、朝のコンビニでは手に汗が吹き出すほど緊張していたようだが。

船形山域なんて熊はどこにでもいる。登山道にも遊歩道にも林道にも県道にも。尾根にも沢にも森にも藪にもどこにでも。熊生息地で有名な嘉太神のすぐそばというメンタル的な要因だったみたいだ。されどよくぞ克服した。行ってみれば快適そのもの、尾根に上がれば稀に見るような良き場所だった。山頂から南東のピークまではヤシオとツツジのわんさと咲く赤と白に迎えられ感激。いい縦走だった。

 

(※)地図に登山道表記はありますが基本的に無いものと思って予定を立てるといいかと思います。こういう山に慣れてる方といくとより楽しめるかと思います。下山はp436.5の三角点から降りた。

 

沢渡集落手前の田んぼの向こうにあるあの山。大畑山。いい尾根だよね。右から左まで縦走。

山頂付近から尾根沿いにヤシオとツツジが元気に迎えてくれた。尾根沿いに延々赤と白。よいとこだ。尾根の藪も薄く歩きやすい。

山頂付近にある大岩は展望もある。前船形山の長大な北東に伸びる尾根。色麻町にある船形山神社(?)から延々続く。冬に一泊で予定を立てているがまだ実現していない。

大畑山山頂から東のピークまでの気持ちの良い尾根。雪着いたら楽そうだしさほどそそられないけど、春と秋にはまた訪れたいと思う山となった。

 

 


・エッセイ更新
・GWも終わり

土曜日は升沢の森。懐かしい顔ぶれと久しぶりにまみえ、会話が弾んだ。天ぷらをたらふく食って木陰で昼寝をしていたら、「なんか、◯◯さん(わたし)、大きくなってない? 太った?」と言う声がぼそぼそ聞こえた。

(゚ε゚)キニシナイ!!

GW最終日の日曜は、小荒沢林道の様子を車で見てきてくれと言われていたが、あいにくと春の嵐になりそうなのでとりやめ。家でのんびり映画を見て過ごした。里でもすごい風が吹いていた。あのあたりはそこそこ降ったかもしれない。沢に森にと連チャンで、意外と体も疲れていたので良い休養になった。

マムートのいかすザックを背負い颯爽とトップを行く少年。かわええ。

 


 

5/7 今日も沢

先日の沢や林道の様子から、ウドが出ていそうな標高と、ウドが出そうな地形にあたりをつけ、相棒と船形山麓の沢へ赴いた。まぁウドは採れなくても、減量せねばならないし、沢を楽しめればいいかなと気楽に行った。なんてことはなく心の中はウドウドウドウドだ。相棒はまたしても50Lザックである。あまり採れないと聞く船形山域。そんな採れるわけねーだろ、と心の中で思いつつも、いつも無邪気な相棒を生暖かく見つめる。しかし今日は、歓喜のあまり雄叫びを上げるほど採れたのであった。よかったよかった。今年のウド採りは楽しかったのでそのうち一筆エッセイに書いて残しておこう。

 

 

採り頃のウドの林。向こうの急斜面では懸垂下降しながらウドを掘る相棒。練習した懸垂仮固定が役に立つ。

沢用ハンマーも役に立つ。土の急斜面に挿して手がかりにして登る。ウドを掘る際にも大活躍。ウド採りは必死なんである。このあと大の字のまま土斜面をずりずり落ちた。

収穫。歓喜である。

念願のウドが溢れる50Lザック。

 

 


5/4 沢

春を満喫しようと船形山麓の沢。今年初めて沢足袋に足を入れた。特に目立った滝も無く、膝上が浸かることもないような沢だが、春の恵みを集めながらのんびり遡行。こんな日にはちょうど良かった。気温は随分上がっていたようだったが、水に足を入れるとひんやり気持ちいい。しかし、コロナ自粛で重くなった体。こんな沢でも不安を感じてしまう1日だった。こんなんじゃ滝のある沢は無理だ(笑)

 

お目当てのウドは今日は6本。それなりにしっかりしたのが採れた。仲良く3人で二本ずつ分けた。シドケ、アイコ、コゴミ、ボンナも摘みながらのんびり歩く。春はいいね。沢もいいね。すこぶる気持ちの良い1日だった。

 

下の方は春が盛大に萌える。

遡行を終えて高巻いたあたりは春がはじまったばかり。

今日はウド6本。この時期には、採ったものがその日の晩飯に。とても幸せ。

 


5/1 SANSAI

連休が始まった。今年は短い。こんなご時世なので県外遠征も憚られるし、馴染みの森で静かに森遊びに精を出す。先週、二匹目のドジョウ(ウド)が釣れずに涙したので、三匹目のドジョウを狙いに行った。たくさんは採れなかったが立派なのが採れて歓喜。ついでに、そろそろいい頃だろうと、タラ畑に行って今シーズンの締めタラを採り晩に食した。ここのタラはさすがは升沢産というところか。お芋みたいにホクホクしてなんか美味い。格別なんである。

今日は天候イマイチで、恒例にしている森の中での天麩羅は控えたのだが、雨はちょっとぱらついた程度でやってやれないこともなかったな。とはいえ、しばらく雨は続くようなので、儲けものの1日だった。

 

3匹目のUDO!

 

 


4/26 UDO

土曜日にぶらついていたら船形山域ではあまり採れないウドが6本も採れて歓喜。ウドを掘るのって楽しいよね。ナメコ探しになんか似てる。なぜかテンションが上がる。翌日曜。気を良くして新川方面に二匹目のドジョウを狙いにいったが残念ながら坊主。代わりにウドに似たものが斜面にたくさん生えていた。茎のニオイも少しウドに似ている。シシウドよりはウドに似ている。ただ毛は生えていない。現地ではシシウドモドキと取り敢えず呼んでいたが、うちに帰ってからいつも参考にしているサイトで調べてみるとエゾニュウという山菜だった。秋田では塩蔵して冬に食すらしい。ちなみに夏ぐらいに熊が好んで食うらしく、齧ったあとがよく見つかるとか書いてある。齧った跡を見てみたい。旗坂野営場までの道沿いの斜面にもあるような気がするので今度チェックしておこう。

いつもよく遊ぶ船形山域だと1本や2本みることはたまにあるけどゴロっと生えてるのは見たことがない。


4/18 駆け足の春

前線と2つの低気圧で荒天予報の週末でしたが、GPVでは日曜は割といい予報が出ていた。平地予報もそのうち好天してきた。ニリンソウと戯れたあと、新緑に萌えるブナによじのぼる熊をひとしきり観察した。タラの芽、ハリギリ、シドケ、コシアブラ、タカノツメ、クレソン、コゴミ。同じ日とは思えない組み合わせだけれど、今年の春は駆け足のせいか、草木も我先にと芽吹いている。上空では風がゴーゴーとうなっていたが、森の中ではのどかな春を楽しめた。よきかなよきかな。

 


4/12 春

暮れから春にかけて、コロナ自粛がんばりすぎて、すっかり肥え太った。危機感を覚えて最近歩いている。里山ハイキングに、蛇ヶ岳、今週は後白髪山。桜の開花中に、コシアブラやタラの芽が出てきている。えらく急ぎ足の春だが、上の方はまだ雪がありました。アイゼンピッケルも今シーズンようやく使った。先週の蛇ヶ岳の「記憶」を更新。

春霞もなく、稀に見る好天だった。

 


2/28 泉ヶ岳

毎週末、お布団のぬくもりでしっかりと温めながらお腹をさすり、いい子に育つんだよ、と声をかけていたらすくすく育っている。身近でコロナの影響が出てしまって不要不急のあれこれをかなり抑えていたが、ちょっといい子に育ちすぎているので久々のお山へ。シーズンに数度しかこないであろう大晴れに誘われたのもありますが。

山頂に行ってから西尾根、鞍部から沢筋下って堤の様子を見に行ったが思ったより沢が出ていてほとんど左岸をくだった。ツボ足でどこでも歩ける条件の良い雪でやっと雪を満喫。えがった。えがった。ろくに滑れるようになってないけど近いうちに角平へ山スキーで行ってみよう。

 

 

2/6 初歩き

新年あけましておめでとうございます。(えっ

昨年11月末、Mt. ChushaJoへ向けての最後のアプローチ。気力も体力も天候も良かった。しかし、足元にあった人工物でバランスを崩した。ギアを両手に持ち、ふさがっていたこともあり転倒。まぁあれです・・・山でもなんでもなく、平日の会社での外通路でのできごと(´・ω・`) 両膝、左手の指3本、右手のひらをすべて裂傷。とくに左手の指は焼けただれたようなひどさ。しばらくはパソコン初心者のように、両手の人差し指だけでパソコンのキーボードを叩いていた。全治1ヶ月?いや2ヶ月ぐらい要したような。日常生活はもう問題ないのですが、その間、コロナ巣ごもり生活もすっかりベテランになってしまった。我、巣篭もり達人なり。休みの朝はなかなか布団から出られない。やっと年が明けてから初歩き。雪の季節もあっという間に終わるので、ボチボチ歩きはじめねばと思いつつも、早く暖かくなってコロナ収まってほしいな。

七ツ森に虹かかる(笹倉山)

多分人生で一番の大怪我でなかろうか。骨折はいまだ経験が無い。平地の平日、山でも特に怪我はないのだがなぜこうなった。


11/15 めんこいクマちゃん

あまりの好天予報に、一泊で雪景色の船形主稜線縦走をしようかどうしようか直前まで悩んだけれど、雪化粧の沢を選択。今年の積雪は早い。すぐ溶けるだろうけどね。そんな沢で後続を待っている時に、少し上を見上げるとクマちゃんが。わずか5mぐらいしか無い。後続を見ている場合では無かった。目が合った。キュートな瞳でこっちを見ている。ちっちゃくてメンコイ。クマちゃんは、そのまま逃げるように尾根を上がるが、木々の合間から、ちょいちょいこっちを見る。メンコイ。クマちゃんにも会えて、冬を待つ沢のせせらぎのそば、採りたてキノコで秋鍋も堪能して、とってもいい日だった。秋はやっぱり沢と藪がうんと楽しい。

深山はもう初冬。船形山麓。

こっちをチラチラ見るめんこいクマちゃん。(動画GIF)

アシグロタケで出汁を取り

キノコと一緒にぐつぐつ煮込んで

スライス餅を載せて出来上がり


 

11/7 熊観察

昼から森に入った。なんだか青い熊が木をよじ登っていた。

青いクマ

私は鼻(目)が利く。ブドウを見つけるのはうまいような気がする。でも木は登れないので、連れてきている青い熊をけしかける。ブドウが頭上にあるのを確認すると、青いクマは目を輝かせ、鼻息荒く興奮しながらするすると木を登っていく。「むっ!この木、先にどこぞの熊が登った爪痕がある!やつはこの先まで登ったようだが俺は行けない!くやしい!」とか言っていた。熊同士の厳しい世界を垣間見た。

今日もするすると登るとブドウを落とし始めた。私は下で籠を持ち、空から降ってくるブドウを籠に入れる係だ。なにがし音頭みたいに籠を頭上に掲げ、ほいさほいさと左右に籠を振るように踊るのだ。なんだかファミコンゲームをやっているようで面白い。100点ゲット!たくさん落ちてきた!ボーナスステージ キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!みたいな。この秋のブドウ狩りはなんとも楽しかったので気が向いたらエッセイにしてみよう。

それはそうと、今日のナメコは坊主になるかと思ったが、ここになかったら帰ろうと思っていた斜面に着くと大漁旗だった。一箇所(2本)でここまで採れるのはなかなかない。先日、大滝川でずいぶんと採れたナメコを京都の叔母に送ったところ、いたく評判で、もっともっと!という連絡があったようなので今日も来たのであった。良かった良かった。花丸 🌸

左(上)は成菌。右(下)は幼菌。どっちもナメコ。

 


11/1 大滝川遡下降、前船形山周回

ぽっと思いついてあっという間に具体化したこのルート。晩秋の山を存分に楽しめた。色麻鈴沼を起点に、前船形山の東尾根を乗っ越して、大滝川左俣源頭から下降して一泊。翌日は大滝川右俣本流を遡行、鏡ヶ池まで詰めて、涸れ沢を鈴沼まで下って戻った。前船形山の裾をぐるり、鈴沼と鏡ヶ池と沢と藪で繋ぐ。たいそう楽しい旅路だった。

大滝川左俣源頭

大滝川右俣源頭

1トン採れた

 


10/25 今年最後のもぎもぎ

桑沼周辺を藪漕ぎつつ秋を楽しんだ後、今年最後になるであろう葡萄の収穫。マリオが4,5m近く木によじのぼりいつものように熊棚を作り始める。ルイージとピーチ姫はその下でぼたぼたと落ちてくる葡萄の房を歓喜しながら拾い集める。ひっきりなしに空から降ってくる葡萄の房。ぼたっ。ぼたっ。笑みをほころばせながら拾い集める。月山、八幡平、船形で10kgを4回。こんなに山葡萄が成る年も。採る年も。もうそうそうないだろう。今日のは大粒で酸味も全然ない。最高級だ。来週は荒天でなければ泊まりで沢。

歩きはじめは雨、のち晴れ(桑沼の奥のすず沼の奥)

私は噛まずに種ごと飲んじゃうのだけど、えっ!、ってよく言われる。

 


10/18 深い山、深まる秋

藪こぎが楽しい季節になりました。藪尾根、藪沢、好きなように徘徊して秋を満喫。キノコ探しのついでに前船形山も初めて登ってみましたが、薬師森から連なる船形本山までの東面がまさに眼前。びっくりするほどの迫力だった。色麻コースの、稜線への最後の急登部分も見える。こんなんだったんだー、って見たことのない方角からの船形山に感激。登りも降りも気ままに沢や尾根をつないで、山満喫、藪満喫、茸満喫、秋満喫。帰宅後、その日に見た鳥瞰を肴に、地図を見ながら、あーでもない、こーでもないと話していたら、沢下降、沢遡上の楽しげな周遊コースが浮上した。晩秋によさそうなので、泊まりで今度の連休に楽しんでこよう。

秋をまとう前船形山(鏡ヶ池より)

思わず顔がほころぶナメコ

まさに熊、ぎょうさんな熊棚

 


10/11 もののけの木

台風一過、いや、後退した? オホーツク海からの北東風で日がな一日小雨が続いた。色麻鈴沼の周辺で しっとりとした秋を楽しんだ。鈴沼奥地のひたすら藪の尾根と沢を歩き回るが ここで熊の気配を感じたことが未だにない。いるとは思うんだけどね。襲われた(あとの)現場も見てるし!? ところでこの鈴沼の周辺には3本のお気に入りのモノノケの木(シナノキ)がある。1本は鈴沼上流、もう2本は東側。そのうち1本は大滝キャンプ場にいく途中の藪の中にある。下のは東側にあるもう1本。こいつが一番でかい。樹齢はよく分からないし調べる気もないがかなりのお歳だろう。このモノノケの木も中も空洞だ。胴体部分に宇宙が広がる。落ちたらもう這い上がれないほどの宇宙だ。

 


 

10/4 熊棚(くまだな)

土曜日は紅葉鑑賞して、日曜はマリオと そそくさとまた山葡萄をもぎに行った。やはり彼はすごかった。そこらへんに生えてるキノコを1つかじるとたちまちスーパーマリオに変身。するすると木に登ると、たわわに実った蔓をわさわさ手繰り寄せ、どんどん葡萄をもいでいく。リアル熊棚ができる過程を家政婦は見た。熊棚ってこうやってできていくんだなぁ・・・。クマのキモチ、カレにはワカル。熊棚の下にいる私は、熊が食べ残してボタボタと落ちてくる葡萄のふさを歓喜しながら拾い続けた。今年は山葡萄大豊作だ。すぐに10kg近くになる。

 

 


9/22 すずなり

2年ぐらい不作が続いて悲しい思いをしていたが、山ぶどうが遂に本気だした。先週に引き続いて短時間で10kg超えの大収穫。東北各地、今年は大豊作なのかも。木登りの下手なわたしも今日は本気出してよじのぼってもいだ。すずなりにぶら下がった山ぶどうをもぐひとときはとても幸せ。

30Lビニール袋にもりもり山葡萄。

 

 

 


9/22 野生を呼び覚ま、

連休後半、今年も裏岩手縦走。急峻な尾根が登山道となることが多いのが日本の山の特徴なのだと思うけれど、八幡平はそういった稜線歩きとは異なるのんびりとした山歩きができる場所だ。歩いていても気が休まる。シビレる山行もいいものだが牧歌的な山歩きもまた楽し。八幡平から西をみやれば、地下深部から吹き上がる白い蒸気が2つ。若かりし頃の何年か そこで1年の数分の一を過ごした思い出の蒸気だ。この縦走路はとてもいい。八幡平頂上では薄明光線に山々が照らされた。彼を習って 私もたおやかな山を2つ並べようと思ったが、わたしの野生はすんでの所で踏みとどまったようだ。

麗しき(八幡平山頂より)

 

 


9/20 わらしべ長者

仕事に追われて沢の予定も流れてしまった。代わりにマリオと2人で、沢歩きして、滝まで行って、沼をぐるっとしてから戻った。ミズコブと、ナメコ少々と、完熟してないけど初物の山ぶどうが採れた。山ぶどうは二年ほど凶作でまったく取れなかったけど今年は豊作のようで晩秋が楽しみになってきた。キノコは随分と出遅れているようで、沢すじをずっと上がってきたというのに、ツキヨダケがまだ全然出てきていない。ちょっとしかなかった。当然のごとくナラタケも出てきていない。紅葉も遅いみたいだ。今年の夏も暑かったからなぁ・・・。秋は踏み踏み踏み踏み、足踏みしているようだ。

収穫を携え、湖畔でキャンプしている友人のもとへ陣中見舞い。ミズコブと山ぶどうをお供えしたら、アヒージョとラーメンと高そうな分厚い肉の炙り焼きと焙煎コーヒーになって戻ってきた。素晴らしきわらしべ長者。

 


9/7 爽やかな暑さ

標高1500mあたりは心地よい暑さだった。去年の秋に笙ヶ岳付近から見下ろした草紅葉に輝く鳥海山の千畳ヶ原。一度歩いてみたかった。ひさびさに沢から離れて稜線歩き。湯ノ台口から、月山森を超え、涸れ沢の幸次郎沢を下っていく。千畳などでは効かないであろう広大な草原が眼下に広がったいた。千畳ヶ原に降りてみれば、最後の夏を惜しむかのような草の波があたり一面たなびいている。西に目をむければ更に眼下には日本海の海原が輝く。鳥海山の西面はほんと気持ちいい。千畳ヶ原から笙ヶ岳に上がり、これまた歩いてみたかった笙ヶ岳の尾根をくだり 一ノ滝に下山。湯ノ台の鳥海山荘で露天風呂に入ると夜風が少し冷える。いつもは花火大会で夏の終わりを感じるのだが 今年は花火大会が無い。おまけに、夏の終わりを感じられない酷暑が続いていた。けれど、湯船のすぐそばで揺れるすすきに秋が近づいているのを感じた。

 

幸次郎沢の奥に広がる千畳ヶ原。

千畳ヶ原


8/30 干上がる暑さ

すごい暑さだった。昨日訪れていた福島は38度だったようだ。しかし沢は涼しかった。沢に吹く風はほんと心地いい。暑くなったら水にドボン。一気に涼しく、いや、寒くなる。沢最高。沢の季節も残るはあと2ヶ月ぐらい。今年ここまで13本。びびり びびり しながら ちょっとずつ慣れきたけど、この慣れが事故を呼ぶので気を引き締めていこう。

 


8/23 くまのキモチ 僕もわかる

土曜は南沢に行って大丸沢の出会いをちょろっと確認して県境のトンネルまで。途中の隧道遡行が何気に楽しい。午前で終わりな感じだったので、翌日は、相棒を見習って熊観察に一人で出かけた。

「今日はくまちゃんの日でした。4匹会えました 😃」

と言ってやりたかったのさ! ビギナーズラック、ほんとに4匹(頭)会えたさ!

 

めんこい めんこい うり坊に・・・(´・ω・`)クマノキモチ ボクニハワカラナイ…

ところで うり坊は猫より賢いんだろうか。母ちゃんが道路横断のあと、うり坊達は1匹ずつ、道路に顔を出すと、まずこちらを確認して、その後たたたっと道路を横断していった。次から次へと。めんこい。

 


8/15 夏休み満喫

森泊森、沢、仕事、沢宿泊沢、家、家。

森三昧。沢三昧。

明日で夏休み終わり。保野川詰めてお久しぶりの山頂にご挨拶してこよう。

 


8/9 焚き火

雨降る森の中 焚き火が揺らめき 名残りのヒメボタルが煌めいた

スマホのISO感度をいじってたら面白いゴースト

明けて翌日、吉田川、こう行ってみようよ!ということでワクワク計画を立てていた。下降に使った沢も滝もいくつか、ナメも素晴らしくとても良い沢でした。本流はすんばらしいよね。

上マンノウ

 


8/5 暑い

暑すぎじゃに?

 


8/3 夏といえば

長かった梅雨も明け、夏がくる。夏山JOY!と騒いでいる人も身近にいるが、アルプスならともかく、真夏のピーカンの中、登山道を稜線まで歩くのは勘弁なのである。夏といえば、夏沢JOY! 夏といえばナラタケ!夏といえばナメコ! 船形山麓、沢の源頭、標高約1000m、水流の際。沢ケ峰~♪ の天然クーラーの威力なのか知らんが結構出ていた。今年は短い夏で終わるのか、はたまた厳しい残暑に見舞われるのか。

 


7/26 沢三昧

四連休、沢三昧。いや二味か。最終日は船形の長倉沢。前回は長倉沢支流を詰めて大倉沢を下ったけれど、今日は長倉沢本流。ヤマセ気味だったが、オホーツク海からの寒気は湿り気が少ないのか、山にぶつかるあたりでは、水分落とされて晴れたようだ。里では曇りか雨だろうとか言っていたらその通りだった。GPVもそうなっていった。ほんとあやつは出来る子。山やるなら見れると便利だ。入渓までの登山道はすっごい蒸し暑く、燦々と日差しが入るが、沢に入ると気分爽快で天国。沢を詰め、尾根に上がると霧雨、弱風、気温も下がり、とても歩き易く超ハッピー。ルンルン下山した。前回、季節柄水流も多く、大高巻きした1つめの10mぐらいの手がかりの少ない滝。今日はトライ。しびれた。→ 記憶

 


7/22 カメラ

沢用のカメラが欲しかった。悩んだ挙げ句に衝動買い。OUKITEL WP5という格安スマホ。防水、防塵、耐衝撃のアウトドアや工事現場向き。通信契約はもちろなし。水没や水中撮影はスマホなんで過信しないほうがいいが、多少のシャワーや落下衝撃は大丈夫だろう。安いので壊したり無くしたりしてもダメージ小。沢ではこれ大事。バッテリーも普通のスマホの3倍弱ぐらいあるので、GPS、カメラでバッテリー使っても安心だ。メインスマホは電源切ってザックの底に。モバイルバッテリーもいらなくなるし便利である。

Google Mapもオフライン使用が可能になったので道中のナビにも使えるし、データ通信できずともスマホなのでWiFiは使えるし便利だ。残念なのは写真画質はちょっと悪く、本体が重い。とはいえ、沢用だし、写真は沢のときは良いの撮ろうみたいな欲求は今はない(余裕がない)ので気にしない。

借り物のガーミン、Xperia、格安スマホと、捕捉する衛星が異なる3機種が揃ったので、実地データが集まってきたら楽しい検証ができそうだ。GNSSのメモと誤差の検証

 


7/12 楽しい楽しい

沢登り。梅雨の天候も受け入れてどう楽しもう。そんなのを決めるのもいと楽し。毎回いろんな気づきがあって、成長をともなう楽しさという面では、今がきっと一番楽しい時期なんだろうなって思う。またちょっとあれな事件が起きた。いつも事件。これはそのうちエッセイ行きだな・・・。

 


7/7 楽しい楽しい

計画書作り。山行の計画を立てるのは楽しい。いろいろ場面を思い浮かべながら作るから楽しい。エスケープルートを考えるのすら楽しい。計画に合わせて装備を考えるのもわくわくする。冬の予定も噛ませながら作るとさらに楽しくなる。熾火で炙るソーセージを思い浮かべると今からヨダレがでる。たまには遠出もいいけど、やっぱり近場の山で遊ぶのがいと楽し。

 


 

7/5 はじめての・・・

滝トップ。やりたくないけども、いろいろ考えればビレイだけって訳にもいかない。ランニング、落口で支点構築。安全に、安全に・・・。自分で理解して組めるようになったのだから少しは成長したのだろう。事件も相変わらず起きたが(・x・; その後、駒止の滝の近くでロープワークを何度も練習。事件で気は滅入っていたけれど、気分は妙に晴れていた。そして午前の雨もあがり、陽が差し込む。ロープをいじる先にふと目をやるとそこには沢と森が輝いていた。本当に美しい。そろそろ沢泊に行ってこよう。泊まって山中で過ごして山を味わう。これぞ山遊びの醍醐味だ。

 


6/22 「山は藪に始まり、藪に終わる。沢こそ山の醍醐味。」

とある方が言っていたけどそうかもね、沢は相変わらず怖いけど、藪こぎは相変わらず好きだ。蔓藪、棘藪、灌木藪に囲まれたときのあの絶望感がなんとも言えない。藪漕いでの面白山から関山は随分と楽しかったので、今年の晩秋もやれたらやりたいぐらいだ。いいテン場もあったことだし。水はないけども。水のあるいいテン場もあったけれど、1日目では届かない。水持ち込みなので重いのが難点だ。滝はトップしたくない私だけど、藪こぎだと何故かいつもトップ。

 


6/6

暑い登山道歩きは苦手なので今年もぼちぼち沢を始めています。

その前にご近所にあるAスラブで少し外岩体験をやらしてもらいましたが5.9ルートも厳しい。何より岩を登りたいって気持ちが湧いてこない。子供の頃から同級生がコンクリ壁を登って遊んでるのを遠目に見て、なにが楽しんだろ、って眺めていた人間だ。壁を登る理由も楽しさもよくわからない。それに合わさっての苦手意識。が、沢は好きだし滝は登ったほうが効率がいいのは明らかなので、身だしなみとして少しだけはやっておきたい。自粛のおかげで、少しゆるかったハーネスがなぜかぴったりになって安全度は増した。教えてもらったマルチピッチのロープワークは為になる。沢のロープワークとはなんというか文化が違う。基本は一緒だけどね。

 


 

5/19 山が好き

登山が好き ハイキングが好き クライミングが好き

登山道歩きが好き 山スキーが好き 岩登りが好き 沢登りが好き 沢歩きが好き

山に居るのが好き 山で過ごすのが好き 山で写真を撮るのが好き 山を歩くのが好き

山からの眺望が好き 山で飯を作るのが好き 山に集って酒を飲んで夜を明かすのが好き

山菜を取るのが好き 岩魚を釣るのが好き 熊を見に行くのが好き

山から見る風景が好き  森の雑多な自然が好き

有名山が好き 山での探検が好き 藪歩きが好き 山の歴史が好き 山語りが好き

各人各様、好みは人それぞれ

他人は他人 自分は自分

ある日は、自分の好みに合った山遊び

ある日は、相手の好みに合わせて山遊び

そんな仲間がいると山はいっそう楽しい

私は雪のあるここが好き。今年も5回行った。

 


 

近況 4月

厳しい冬が来ないまま冬が終わったせいもあって、春の喜びが今年は今ひとつ。しかし、コロナがここまで世界を一変させるとはね。1月末には予想だにしなかったですが、世の中、何が起こるか分かりませんね。自粛ムードというか、自粛しなければならない状況ですから、山の方ももちろん遠出も泊まりもそこそこの山行もしていません。よく知る場所やご近所の散策ぐらい。なにかあれば自分だけの責任では済まされないので、厳しい山行もよしておいたほうよいかなと。そもそも3月末あたりからは深山に行きたい気分もすっかり失せ気味。ともあれ、車を30分弱も走らせれば、ひっそりと気分転換できる場所がどこにでもあるのは地方のいいところですね。コンクリートジャングルに住まう首都圏の方々の苦労に比べたら随分恵まれてるんでないかなと思います。

前の記事

角平の記憶。(2018.1)

次の記事

ぷー