春来たれり。

 

 

山を始めて3年余。ブログも、念願の船形山を登ったあたりで始めたのでそのぐらい。内容も、初期の頃とずいぶん変わって来ましたが、「くまぷーの山遊記」はひとまずここで終わりにします。もともとSNSライクな交流をしたかったわけでもありませんし、きめ細かい山行記録として記事にして、山の情報を発信したいわけでもありません。そういったものなら、それこそSNSサービスとして優秀なヤマレコやヤマップや他のブログ。いろんなものがありますしね。そんな訳で、いつの間にか、エッセイやら、雑記が記事のほとんどを占めるという、なんだか妙ちくりんなブログに変貌していました(笑) それを推し進めて、コラム、エッセイのみのブログを始めることはあるかもしれませんが、まぁいまのところ未定です。

 

自分なりに3年やってきて思うのは、登山道を離れて自由に楽しむ山はなんと楽しいことか。でした。それをやろうとすると、読図、セルフレスキューの技術、雪山技術、雪・沢・岩で使う登攀技術、安全の確保など、さまざまなもののハードルも上がります。いってみりゃ生の自然の中で楽しむための、そして、生き抜くための、生存力です。山で生きる力ですから、それを磨く意味は大きい。そのあたりに初めて気づかれたのが、山を始めて数ヶ月、一人で行った残雪期の後白髪山でした。怖い思いもたくさんしたが、多くのことに気づき、成長のきっかけも得られた。ブログにて、登山道を離れて遊ぶ様子、そのための技術(天気読み、読図、装備、etc)、などの話題を記事にしていた理由の1つには、こういう山の楽しみ方もある、心の底から楽しいものだ。それを是非知ってほしい。そんなところでした。なもんで、見ていて楽しさを感じられるように、笑いも見いだせるような記事にしたかったのです。

 

てな訳で、今週末、また、この思い出の地へ行ってきました。雪の上をあくせくあくせく。ブナに囲まれながら数時間。もうここは、地図すら見ないで向かうことができるみたいだ。角平の近くから雪堤に乗ってしばらくすると、眼前にやっと現るは、この日はじめての広い景色。雪堤の先のそのかなた、姿を見せるは後白髪山の頂。雪堤を歩きながら、その頂きが一歩一歩近づいてくる。ここはそんな場所。歩きながらここで眺める”山”がとっても好きだ。私にとって、ホームの山、そして、思いの籠もる山は、定義からゆく雪のついた後白髪山なんだろうな。山頂から、船形連峰が横一線、左から右まで見渡せるところもすんばらしい。

 

今季、かくも厳しく、ビリビリとした緊張感すら感じる、”雪稜”、にも触れさせて頂くことができましたので、こちらもちょっとずつ、学びながら楽しんで行きたいと思います。びびっていた冬季の雪上テント泊。一人でも楽しめそうになったことは最も大きな一歩となった。チャンスあらば3月中にでも船形稜線での夜を楽しんでこようとワクワクしています。

 

また一方で、手許に自然を感じる一番好みの場所は、桜井先生にいざなわれた”升沢の森”。になるのかなぁ。まあ…ということで、簡単にではありますが、ひとまず終了、のご挨拶でした。

 

 

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まだ冬だと思っていたのに。まだまだ冬山を楽しもうと思っていたのに。いつの間にか、雪堤の街路樹のように並ぶブナたちも、枝先いっぱい、春をたわわに膨らませ始めていた。厳しい冬を寡黙に耐えていた木々。ほんのりと赤みを帯びだした。春を呼び込まんと、頬を染め、歌い、踊っているようだ。

 

 

 

 

私の大好きな冬の山。今季は疾風の如き掛け抜けていった。間もなく春がやってくる。

 

 

 

 

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