スマホGPSのトラブル事例

 

 

山でスマホGPSを使っていて、経験した、ありそうないくつかトラブル事例。

 


 

1.現在位置が捕捉できないトラブル
1.1 地形上によるもの

自分のいる地形がたまたまそういう場所で、飛んでいる衛星もたまたま障害物にぶつかるような位置にあると、現在位置の誤差がどえらいでかくなるという事例。

時として、場所によって、十分な数の衛星を捕捉できない時がある。ひどいときには数百mの誤差となり、最悪のケースでは現在地が出なくなる。捉えている衛星の数は、地図アプリに寄ってはこんな風に確認することができる。衛星数(E/U/V) : 21/4/22、平地だとこのぐらい多くの衛星を捕捉できて、測量上有利な衛星を使うので誤差はかなり小さい。

 

 

このように、周囲が開けた平地にいる場合は多くの衛星を捉えることが出来て、誤差は数mレベルで常に高精度なのだが、山では事情が異なる。谷地形にいる時は真上に空こそあれど、周りが谷で塞がれていれることもある。そうなると、補足できる衛星は必然的に少なくなり、ひどいときは4,5個の衛星しか補足できないことがある。GPS(グローバルポジショニングシステム)はこんな方法で位置を決定するのだが、衛星の数が多いほど誤差は小さくなるわけで、当然ながら補足できる衛星数が少ない時は誤差が大きくなる。また、衛星が散らばって捕捉できていなければならないので、谷地形で頭上上空の衛星だけを数多く拾えていても誤差は大きい。

 

対処方法:上の事実を知る。空が開けた稜線や山頂以外の場所では、山は必ずどっちかしら、遮蔽物となって聳えているはずだ。ここは平地ではない。山では誤差は大きくなる。そう思っておくことが大事。誤差が大きいと判断出来る場合は、地形図を使っての位置捕捉しながら歩くことが重要となる。

 

 

1.2 ソフトウェアによるもの

現在位置でないよ!トラック取れていないよ! 何度か経験している事例。

つい先日も、南面白山山頂に着いた時、GPSトラックはどうなっていただろうと確認してみたら、下図のようにGPSトラックの取得が止まっていた。ソフトウェアによるトラブルだと思われるが、他のアプリも含めて3回ぐらい経験あり。事情ははっきりとわからないのだが、空が開けているのに、突如として衛星の捕捉ができなくなることがある。調べたところによると、アプリ自身が原因となる場合もあるし、OS(Android)が原因となっている場合もあるらしい。似たような事例として、登山口についてさぁ取得開始と、STARTを押しても、一向に現在位置が捕捉できないときがある。

 

 

対処方法:スマホを再起動する。衛星位置情報を整えるまでの時間も必要なため、開始時はある程度待たなくてはならないのですが、いつまで経っても始まらないことがあります。そういう時は再起動で直ることが多いです。

この日は山頂でスマホ再起動、トラック取得開始したのだが、下山後に確認したらきちんと取れていた。アプリが不具合となるケースもある。アプリだって人が作ったものだからおかしくなる時はあるのです。信用しきってはいけません。対処方法は、別のGPS地図アプリも入れておくことです。

 

 

2.バッテリーのトラブル
  • あまりやらない小屋泊に普段使っているスマホGPSで山行に臨んだら、翌日、バッテリーが切れた。
  • スマホで写真撮りまくっていたら電池切れた
  • 前の晩に充電し忘れた
  • 対処法
    • モバイルバッテリーを持つ
    • GPSが動き出したら機内モードにする
    • スマホで写真を撮ることは極力抑える(写真は結構バッテリー食います)
    • データ通信をオフにする。メールやLINEはこなくなる。通話は出来る。せめて歩いてる時ぐらいLINEしなくてもいいじゃん!(笑)
    • 冬季は、低温での放電消費を抑えるために暖かい場所に持つ。胸ポケットなど。
    • 小屋泊テント泊で寝る時は寒いとこにおかない。泊地についたら電源を切る。

 

  • モバイルバッテリーの間違った利用。モバイルバッテリーとスマホの隠れた機能、”給電” 吸電”、2つのモード。
    • モバイルバッテリーには、電気を吸うモード(充電)が当然あるのだが、スマホがこの充電器になれるものもある。両者が重なると、充電してるつもりがモバイルバッテリーにスマホ電池が食われた!なんてことがあります。実際に一度経験あり。モバイルバッテリーがフル充電なのに、充電が自動オフになるタイプじゃなかった。そして、スマホから電気を供給し続けたあげく、スマホ電源は空っぽに。
  • 対処方法
    • モバイルバッテリーの説明書を読んでおく!スマホにそんなモードがあるかどうか調べておく!
    • 差し込んだ時に確かに充電(電気をもらっているか)目で確認する

 

 

3.スマホを無くした、落として壊した、濡らして壊れた

物である以上、時に無くなります。機械である以上、時に壊れます。GPSが無いと歩けないのであれば致命的になりえます。

 

対処法

  • 以前に持っていたスマホを予備機として携行する。中古で安いのを買ってきてバックアップにする。当然電源は切っておく。
    • GPSは、データ通信を必要としません。地図さえ事前にWIFI環境で読んでおけば、普通に地図アプリを使えます。
  • スマホを頻繁に取り出さない。下はたいてい石があるのが山という所。落としたら壊れる。
  • 締まった急斜面の雪上でスマホを出さない。月山で300m近く大滑降しているスマホを見たことがあります(笑)
  • 防水袋を持つ。防水スマホを持つ。最近のスマホの防水性能はびびるぐらいすごいのがある。
  • 無くなったら歩くのに困るような山には一人でいかない。複数で歩けばスマホも複数。
  • 地形図で歩けるようにする

 


 

 

それぞれ、対処方法は、あるものはありますが、無いものは無い。GPSという技術の恩恵は素晴らしいものではありますが、ハードウェア(精密機械)とソフトウェアからなるものですので、絶対ではありません。わたし自身でさえ、上のようなトラブルを経験しています。なので、GPSに頼りすぎるとリスクが高まります。最後に頼れるのはやっぱりアナログ。長く山を続けるのであれば、長くその機会もあるわけですから、ちょっとずつ地形図を見れるように、使えるようにやっていけばきっと幸せになります。

 

何を隠そう私は方向感覚は悪いです。三越に入って、違うところからでると仙台駅はどっちだっけ?あれ?ってなるようなタイプです。地下道でも方向よくわからんくなるようなタイプです。このように、方向感覚は悪いですが、地形図はやっているうちに次第に使えるようになってきました。改めて思うに、地図読みというものは方向感覚が無いと出来ないというものではありません。シルバコンパスの使い方を覚えて、少しずつ練習していけばきっと使えるようになります。地図が読めるようになり、使えるようになると、地図アプリを使って地図を使いながら歩く技術も向上します、地形図を使った山の楽しみ方の幅もきっと広がります。

 

 

  1. 大和町 チバ より:

    毎度、僕などには出来ない情報の発信、参考にさせてもらっています。僕はどちらかというとアナログ派で、スマホGPSの画面を見ながら歩くことはないのですが、ガスった広い尾根状(開けた雪原)での現在位置の確認には有効だと思って使っています。現在位置が分からなければ地図もコンパスも使えないですからね。そこで、質問です。
    1)冒頭の地形上の問題点は、広い尾根状(開けた雪原)のような場所だったら、山岳地帯であっても誤差は少ないとの理解で良いのでしょうか?
    2)GPSの標高表示は信頼できるのですか?高度計は気圧によるものですから、こまめに修正して行かないと誤差が生じるのは当たり前ですね。スマホGPSの高度は位置を確定したうえで地図上の標高を表示しているのであれば、位置がずれていれば当然標高もずれていることになりますよね?GPSって高度取得の機能も別にあるのですか?

    ど素人的な質問なのかもしれませんが、キカイに対する知識なんてこんなもんです。ご理解ください。
    あと、地形図・コンパスに加えて高度計が僕の3点セットです。GPSを語る際に最後は地図とコンパスっていう言われ方が多く感じますが、僕は高度計って重要だと思っています。多くの登山者が高度計付きの腕時計をしているように思いますが、標高合わせ(誤差修正)をあまりしない人のほうが多いように思うのは僕だけでしょうか?

  2. くまぷー より:

    おはようございます。

    (1)その理解で大丈夫だと思います。たとえば山頂は、頭上も開け、水平視野が開けているので、自分を中心として衛星を空間上にまんべんなく捕捉できます。GPS測量とは、衛星いくつかと、自分との間で行う三角測量ですので、頭上に衛星一個と、(仰角低すぎず高すぎず)水平方向に3つぐらい。正四面体の頂点の位置にそれぞれ衛星があり、自分は底面の下にいる、みたいな位置関係になると精度がよくなる。数は当然多ければ多いほどいいですが、片面が山の斜面で塞がっている、みたいな地形に自分がいるとどうしたってその山の斜面の向こう側方向の衛星は捉えられませんので、その軸方向の誤差は大きくなりますね。両側(例えば東西面)が崖、ゴルジュならば、開けているのは頭上と前後(南北)方向のみ、となりますから左右(東西)方向の誤差はかなり大きくでます。深いゴルジュな沢は、ぐにゃぐにゃしてることも多いので、前後すら開けていない。GPS測量では一番厳しい条件ですね。

    以上を踏まえまして、雪面の開けた尾根では精度はよくなりますが、近い周囲の地形はそうであったとしても、たとえば前方にはどでかい山が立ちはだかっている、のであれば前方方向の衛星は少なくなりますから、若干誤差は出てきますね。といってもそんなに悪くはならないでしょうけど。

    それと、記事の事例には書いてありませんけど、大気の状態や天候にも影響されます。衛星の電波を受信しているわけですから、その肝心の電波は大気(電離層変動・太陽フレア、雲、水滴、・・・)などの影響でぐにゃりと曲がります。これは補正しようがありませんので、誤差を生じさせます。朝に気象条件でだるま太陽だとか、光が折れ曲がる現象っていろいろありますよね、あれと同じで受信している電波が屈折など折れ曲がる時があります。あとは強い雨雪、濃い雨雲があるときの減衰もあるはずです。

    物理的なものの影響では、街ではビルや建物に寄る反射で電波を拾って、三角測量が混乱を極めてあらぬ位置がでる。山がたまたま反射して、ってのも同じようにある。

    ・・・と並べると結構ありますが、一番大きいのはやはり捉えてる衛星の数、ですね。なので周りにさらに高い山がない、広大な平原や尾根地帯にいるなら平地と変わりません。むしろ建物が無い分、平地より精度いいかも。

    GPSの誤差要因こちらもどうぞ。上から2画面目ぐらいのところに並んでいます。
    http://www.ne.jp/asahi/nature/kuro/HGPS/principle_gps.htm

  3. くまぷー より:

    (2)一般的なGPS地図アプリが出す”標高”は、GPS衛星から緯度経度での現在位置を特定して、地図上においてその位置における標高を表示しています。したがって、緯度経度誤差があれば、仰られる通り、地図にしたがってその標高を表示しますので、緯度経度の誤差=その場所に応じた地図上の標高誤差になりますね。

    地図とは関係なくGPSから”高度”を出すアプリはあります。最近のは気圧センサーがついているスマホもあって、そのセンサーから得られる気圧で高度を出すアプリまであります。高度計なんかで探すとでてきます。以降、GPSによるスマホ高度計の話です。ちなみにこういった話をしだすと、”高度”と”標高”は違うものとして区別が必要ですが、説明は下の方に置いときます。

    GPS測量とは、衛星との三角測量によって緯度経度(平面上の位置)を出すわけですが、もともとは三次元空間でこれをやっているわけで当然ながら高さ方向も分かっているわけですから出せます。こうして出る高さというのは、地球を回転体とみなしてその回転体表面からの高さ。これを”高度”といいます。

    ただし、この高度、そこそこ誤差を含みます。なぜかといえば、上で正四面体の話がありましたが、この場合でいうと高さ方向にも二つ以上の衛星が位置する正四面体が欲しくなります。頭上はいいとして、足元方向は、地球側です。これはどうやったって衛星が捉えられない。だから高さ方向はちょっと精度悪くなる。とはいえ、多少精度悪くはなりますが、空間的な三角測量によって、高度は出せます。しかし、ジオイド面というやつを考慮せねば、標高が求められません。このジオイド面を考慮するためには、地図上における現在位置を知らなければならないのです。ジオイド面を考慮しないと高度は分かっても標高は分かりません。アプリによってジオイド面を考慮出来るできない=標高を出せる出せない、の機能の差もあります。また、出来たとしても位置情報をある程度必要とします。

    ということで、総合すれば、標高をGPSから知りたいのであれば、地図アプリが、緯度経度と地図からはじき出す標高を見ていればいいのではないかと。ただし位置情報がずれれば、その場所の地図に応じて標高もずれる。となります。

    信頼できるかという質問に対しては、緯度経度がきちんと取れていれば信頼できる、取れていない時は信頼できない。※ただし今いる場所の地図(地形)による。だだっぴろい平原にいるのであれば、多少緯度経度の位置がずれても、平原ですから、標高変わらず、となる。

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    ジオイド面とかの話:

    この辺の話は、実は、”標高”とは何か、というところを知っておかないと話がごちゃごちゃするので、興味ありましたら、国土地理院の以下のページもご参照下さい。地球が球体ではなく楕円体なのはある程度知られていますが、この楕円体すらも実はゆがんでいる。このゆがんだ楕円体が、さらに内部においては、場所によって重力が異なる。地球内部はどこでも一様ではなく、硬かったり、柔らかかったり、重かったり、軽かったり、実に変化に富んでいる。ということで、いろんな意味で地球表面はでこぼこなんです。地学でいうところの地球のジオイド面と地球楕円体、標高と高度、というお話です。

    http://www.gsi.go.jp/buturisokuchi/geoid.html

    http://qzss.go.jp/column/geoid_151225.html

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    標高っていったいなんだろう。はてはてふむぅのコーナー

    標高でしょ?そりゃ海面からの高さでしょ。 正解。

    しかし海の高さって地球上どこでも一緒なのか? 違う。

    実は重力の影響でぐにゃぐにゃまがっている。そもそも地球って丸くない。楕円体だ。しかもその楕円体すらゆがんでいる。

    さらにさらにその楕円体が水で満ちていたとしても、海水面がまたぐにゃぐにゃまがる。重力が場所によって違うからなんだ。地球を水で満たすとは洋梨みたいにいびつになるよ。

    お互い遠く離れた A山(標高1500m) B山(標高1500m) があったとき・・・

    地球の中心からの山頂までの距離(地球中心からの高さ)はA山、B山では同じなのかな? → 違います

    地球を楕円体(球体)と考えてそこを基準とすれば、その楕円体からの高さが1500mと一緒なんだろうか? → 違います

    では、標高とは、いったいなんなのだ・・・

    標高の定義をこうしよう:地球の海水面をあげたときに一致するものを標高としよう。つまり、A山山頂と同じレベルまで地球の水を満たした時・・・その時、B山もちょうど山頂ギリギリまで水が来ます。
    これが標高。標高が一致するなら、その標高まで地球を水で満たした時に同じ高さにくる。それが標高。

    では海水面が重要だな?洋梨みたいにぐにゃぐにゃなるんだって?

    そう、それがジオイド面。高いところから低いところへ水が流れていく訳でもなく、海面は地球表面で、歪んだ状態で海面は均衡している。重力分布の影響でね。歪んでいるからこそ安定して海がそこに留まっているんだよ。その歪んだ面がジオイド面ということになる。

    一方、GPS高度計で測量できるのは、地球楕円体表面からの高度。標高ではない。
    標高にするには、重力を考慮して水を満たした時にそうなるであろう海水面、つまり、ジオイド面を高度から引き算してやらなければならない。それが標高になる。

    ここまできてあれだけどさ、めんどくさいこと考えないで、標高を地球楕円体からの高さになんでしなかったの?

    その地球楕円体すら歪んでいるんだ。おまけに海面まで場所によって異なる。たとえばだよ、楕円体が低い場所にある国、そこに山があったとする。その国からみれば、海面から300m位の高さの山なのに、その国は他の国の海面からみて300m低い国だったとしたら?

    0mの山となっちゃう。楕円体を基準としてしまうとこうなってしまうんだ。これじゃ世界中の山を同じように比較もできなくなっちゃうよね。だから海水面なんだよ。だけどその海水面も、重力の違いから、ぐにゃぐにゃと波打つんだ。だから地球上の海水面をしっかりきめてやらなければいけない。海が本来ないとこまで含めてね。それをジオイド面というんだよ。

    なるほど!ジオイド!

    実は世界最高峰ではないとも言えるエベレスト

    世界で一番高い山は! エベレスト! 正解。

    ジオイド面からの標高で言えば確かにそうだね。だけど地球の中心からもっとも遠い高さにある山が本当一番高いとも言って良くないかい?そうするとだね、世界一の山は・・・・

    エクアドルの最高峰であるチンボラソ、標高6268メートル。地球中心から見れば、宇宙に一番近い場所、それがチンボラソ山頂。エベレストではない。

    えー!

    https://quizknock.com/highest-mountain/

  4. くまぷー より:

    (3?)

    時計の高度計。これ重要ですね。私もそう思います。お助け補助道具としてではなく、気圧というGPS測量とは異なるまったく別の方向から高度を求めてくれるから貴重です。GPSで位置情報がずれておかしくなっていたとしても、気圧高度計は気圧から求めているわけですから、GPSがうまく働かなくて、高度=緯度経度=位置情報、がおかしくても、気圧高度計のほうだけが正しくなるシチュエーションもあると思います。つまり、GPSより当てになる場合もある。ただし!頻繁に補正できなければGPSより精度悪い。

    よって、頻繁に、というよりも、GPS測位により正しく位置(標高)が出ていると思われるタイミング、あるいは、地図上での位置が明確だと判断できる場所で、気圧高度計の補正が必要です。標高差において300m~1000mぐらいを動く山行であれば、補助的なものとしてでなく、主力にもなりえますね。また、割と頻繁に高度補正をGPSや地図や道標使いながらできる&比較的大きい標高差を短時間に動く、場合においては、気圧高度計と地図によって現在位置をおっかけるのは可能ですね。逆に歩いても歩いても標高が対して変わらない緩斜面とかだと高度計の標高を当てにすると大きくずれます。

    ちなみに気圧による高度とは何なのかというのを、先程の、国土地理院のページの、図-2をあわせて考えてみるとさらにトキメキます(笑)

  5. くまぷー より:

    そういえば先日、蘭山から南に降りる際に、気圧高度計を見ながら、地図と地形を照合つつ降りていきましたが、天候が安定していたのと、また、急峻な斜面を一気に降りる箇所だったからではあるのですが、ほぼ正確に、時計の示す高度と地図上で捕捉している位置がマッチしていました。いつでもどこでもこのようにして使えることはないけれど。

    気圧高度計は、”短時間で高度が大きく変わる山行区間では活躍”、”長い時間かけて歩く緩斜面は苦手”、ですね。入り組んだ尾根を30分歩いても高度差は10mも動かない。そんな場所では高度計の高度を地図に落としたところで位置捕捉できませんね。そしてこの特徴は、GPS測量誤差と逆の傾向です。GPSは、高さ方向に大きく動くのに、水平方向にあまり動かない山行区間は苦手(誤差が時間あたりの水平歩行距離に対して相対的に大きくなる)、逆は得意。この辺理解していれば、道具としてはかなり有用ですね。

  6. tabilogue2 より:

    >千葉さん

    まあ、そーいうわけで 次回の僕らはGPSを多用して大東岳を登るつもりでいます。いままで GPSなんつう器械物には「… へ?」だったですが それを180度変えて、、、GPSを多用することによって 冬山新人が安全に登るにはどーするか? を 積極的に考えてみようというわけです。もちろん そのための問題点も考えて 対処策も引き出してなのですが。。。
    何故 GPSを駆使するのかというと 単に便利だからではありませんで、、、コンタライン10mの間にも”まるめ”が入っておるそうですから 微細な地形が隠れてしまっています。その10mの間に含まれる「地点・」の雪崩そうなベクトルを さらに「微分」で割り出してもらった上で 安全なルート取りを図式化して進もうというわけです。

    結果を楽しみにしています もっとも登ってる最中はまるでロボットのように登るわけですから ちょいとシンドいですがね。それもこれも 新たな見込みへの挑戦というわけです。コンピュータが弾き出した「解」で 最良ラインを描き 進行方向を10m単位で微調整しながら進む。”電子機器で計算し、さらにパーティがGPSを使って、10m単位の狂いを修正しながら登る” 。先頭がラッセルしている間に 後方で微調整を指示するという新しい試みを「意図して」やってみようというわけです。これなら 経験のない「ド新人パーティ」でも 進めるはず。 僕は go stop の最終判断をするだけ。「影のリーダー」は天候以外を計算し終え スマホの小さな画面で「ド新人パーティに微調整を指示する」・・・とまあ こういうわけです、じつに…面白そうじゃないですか(´艸`)

  7. 大和町 チバ より:

    >tabilogue2さん
    実に面白そうな試みですね!しかも、アナログ派であるとしか思えない(失礼)tabilogue2さんがリーダーと言うのも面白いです。コーヒーショップで勤務経験のある某Y子さんが、やること無くてコーヒーショップに入り浸って女の子に文句言ってる同年代の人と見比べると実に活き活きとして素敵と言っていましたよ。

    >くまぷーさん
    詳しく解説して下さって理解度が深まりました。ありがとうございました。
    少し話を膨らませてよいですか?現在地の把握の必要性は「進むべき方向を誤らない事」と万が一の場合に「自分の存在位置を伝える事」の二つがあるのではないかと思います。さて、自分が要救助者となった場合に伝える方法です。「ココヘリ」は自分が把握していなくても位置情報を伝えられるので最善の方法だと思いますので「ココヘリ」は置いといて、「ココヘリ」以外でどのような手段が有効なのでしょう?僕は携帯電話のほかにアマチュア無線機を持ちますが、上空で捜索するヘリと直接交信できない(県警・消防局ともに確認済み)県警本部からは「狼煙」(発煙筒)を上げてくれと笑っちゃうようなアナログな回答でした。まあ、もっとな方法だとは思いますが・・・。
    携帯の圏外でヘリが飛べない気象条件で、動けなくなった自分の位置を伝える方法は?アマチュア無線がうまく繋がれば電話で中継してもらう方法は考えられますが、それもダメだったら、僕は捜索隊が見つけてくれる幸運に期待するしかない。
    アナタならどーする?(登山届けの提出、緊急連絡先設定済みであることは言うまでもありません)

  8. くまぷー より:

    本人が動ける状況/動けない状況、本人に意識がある/無い状況、電波が通じる/通じない状況、とかいろいろなケースがありますね。

    飛び道具(デジタル)としてパフォーマンスがいいのははやはりココヘリでしょうか。その他の飛び道具としては、金に糸目を付けなければ最強でもある”衛星電話”がありますね。最近は月額3000~5000円レベルのものもでてきてるようですから、選択肢外ってことも無いのかもしれません。

    以下、自分の場合ですが。

    ———-

    ■ 登山開始前
    ・登山届(山行計画)を出す、家族に伝える(駐車場所、登山開始場所、山名、人数、登山届提出先をメモに残す。)
    ・スマホのGoogleアカウントを伝えておく
     ※普段メール等に使ってないやつで良い。スマホに紐づけさえされていればいい。
      https://myaccount.google.com/find-your-phone
      ここでログインすれば、通信が可能な場所であればピンポイントでGPSにより位置が特定されます。
      意識不明になるような遭難ケースでは有効かな。アカウントを伝えておくことにいろいろ問題がある場合は、
      「もしものときはこのURL、このログイン情報でGPS情報が捜索できます。分からなかったらそのまま警察に渡して。」
      というメモをどこかにおいておき、何かあったらこれを開いてね、とかでもいいですね。
    ・発煙できるものを持つ。笛を持つ。ココヘリを持つ。モバイルバッテリーを持つ。GPS予備を持つ(単独の場合)。

    ■ 登山中
    ・山頂で家にメール。泊なら泊地でメール。件名に”山頂着”とかだけ。
    ・状況に応じてですが、必要ならば、通信可能場所では位置情報を残しながら歩く。ヤマレコイマココ機能、ヤマメモ機能、他にもアプリもいろいろあり。子供/アルツハイマーの迷子防止用で使われるスマホアプリとかが逐次GPS位置情報を発信する。ただデータ通信増えるのでバッテリー消費。去年の神室縦走の時は、痙攣再発の可能性はあったので、位置情報を頻繁に残しながら稜線を進みました。

    ■ 遭難した(意識ある&動ける)

    通信(スマホ)できるなら
     かつGPS捕捉ができているなら、位置情報(緯度経度)を伝える。GPS誤差はあるときはあるので、伝えられるなら言葉で場所も言ったほうがいいかな。

    通信(スマホ)できないなら
     ・発煙(焚き火)の準備。焚き木集め。ウダイカンバ、ダケカンバ、ヒノキ、松、青杉あたりが近くにあればラッキー。
     ・ヘリの音が聞こえるまで待つ、聞こえたら発煙。発煙用の焚き木・葉っぱがたくさん確保できたのなら定期的に狼煙。笛を定期的に鳴らす。

    ———-

    狼煙ぐらいしかやれることないですね(笑) やはりこれをまじめに準備することかもしれません。しかし、負傷して動けなくて、焚き木や樹皮や葉っぱ集められない時はなぁ・・・どうしたもんか。最後の手段としては、持ち物の一部燃やす、かな・・・。知らせる方法としてはやはり狼煙が最も有効でしょうね。

    まあ、要救助になったときどうするかより、その前にすることをしておく、持つものを持っておく、が大事なのでしょうかね。そういうことも含めると、あらためてココヘリ偉大。意識なくても、死亡したときも有効。軽い。電池長持ち。捜索ヘリが3回も飛ぶ保険としての役割。電波なので、”絶対” ではないでしょうけどね。

    そういえば狼煙を上げるって言うは易し、行うは・・・?

    一般にぱっとできるもんなのだろうか。私は桜井先生のを見てていろいろ学びましたが、そうでなかったらどうだっただろう。効率良くは出来なかったかもしれない。濡れた枝木でもちゃんと燃やせるのはびっくりでした。沢ヤさんやイワナ釣りする人には何てことないのでしょうけど、原野で火を付けるって一般にはあまりやる機会も少ないですもんね。まぁでも焚き木集めて燃やせばそれなりに煙でる・・?いや、キレイな火出てると煙でないし、やったことないと煙出せっていっても難しいのかも。

  9. tabilogue2 より:

    くまぷーには すまんが・・・また シャシャリデてきました。
    「大事」なことって 昔も今も変わりません。くまぷーの言うように狼煙 発煙筒もキモでしょう。
    チバさんが期待される生存者の発見法は・・・「アナログに徹すれば?」ということのようですね。

    最近では・・・昨年5月におきた「新庄神室の遭難」は六日間生存、尾根近くに戻ったところを発見された。
    72時間を越えて、124時間も生存できたことは ある程度の経験があって山慣れされた方であるから出来たこと。
    装備には・・・バーナー、ガスコンロ、コッヘル、食料、水、ツエルト、赤色、笛、鈴・・・
    要するにアナログなものと、さらにアナログな行動をとるのが一番救助されやすい。この事故では「尾根に戻った」こと。

    我々への戒めとして バリエーションやるならば 乾電池6本、モバイルバッテリー、ガスカートリッジ2個などで
    自衛してバリエーションに入らないといけないわけだね。 赤布、それに書くマジックインキ・・・。

    それと 事前の警察に提出する「計画書」に関しては とにかく小まめに ルート・標高地点を赤線で記載するように
    して提出すること。 捜していただくわけだから おろそかに扱わない。あとは 最近のドローン捜索に期待するしかないかな。

    まあ こんなところでしょうか?

  10. 大和町 チバ より:

    なるほどなるほど!まあ、通信出来る環境であれば、スマホがあれば現在地も分かるし伝える手段は確保できそうですね。
    問題は通信できない環境の場合ですね。新庄神室の場合はスマホ紛失から始まったことですし。発見してもらう手段として、ココヘリは今のところ最強のように思いますが、ヘリが飛べない悪天候の場合とかココヘリ以外となれば、やはりアナログって言うより原始的な方法に戻ると言えますね。事前準備と装備品(ここでは具体的なことは省略)、ヘリが飛べる天候になるまで(捜索隊に発見されるまで)生き延びるチカラと狼煙を上げる技術(or発煙筒を持つこと)かな?
    どれだけデジタル通信が発達したとしても頼り切らず、今も昔も変わらない「大事なこと」を忘れてはいけないってことですね。

  11. くまぷー より:

    ココヘリの欠点、天候が悪くてヘリが飛べない時なのですが、ココヘリ(子機)に親機「ヒトココ」も出ています。
    山岳会ではこっちも使用しているみたいでした。ちょっと話に出ていたし、簡単な実演も見ました。

    親機の方は、主に子機を歩いて探しに行く場合に使うもので、
    広域モードで数百m、通常モードはビーコンと比べれば広域。な感じみたいです。

    登山計画書と救助体制がしっかりしている山岳会の山行形態では有用なのかもしれませんね。
    子機は会員が持つ。親機は山岳会が常時保管、みたいな格好で運用なのでしょう。

    ただし、親機に子機を事前に登録しておかなければならないので、ココヘリ持っているたとえば私のような人を、
    見ず知らずの人が親機を持ち出して探しに行こうとしても出来ないのかなー?どうなんだろ。
    会員IDわかれば、事後登録できるのかも・・・。ちょっと調べてみるか聞いてみます。

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