山は生きている。

 

 

 

学生の頃、地質や地球、環境、エネルギーにまつわる学科(専攻)にいたので、地球の地図みたいなものを見ることが多かった。海底の構造やら、地球全体の海流の流れやら、地殻やマグマの数億年スパンでの動きやら、地表面の地図やら。中でも、地表面の河川や沢のみに着目した地図なんかは感動を覚えたものだ。うっわ、血管、きも!地球すげー!地球生きてる!みたいな。

 

 

標高マップ

 

国土地理院で提供している基盤地図を使って描ける標高色分布の地図。XMLデータをこちらからダウンロード出来ます。あとは仕様書を読みVBAなりPythonで。ちなみにどこか分かりますでしょうか?分かる人はマニアだ。

 

 

 

 

先日、ひょんなことから指令が下ったんである。国土地理院基盤地図を使って、地図に色塗りをしてみたのが上図。そして、出来上がりを見てもらったら(毛細)血管を想像したそうな。

 

うむ。体内と同じように、地表の山には毛細血管(沢)が走るのだ。毛細血管が集まり河川(血管)となる。その血管を通して、水(血)や養分(栄養分)が低地に運ばれる。機能的にもまさに。山の血管だ。人体で言えば静脈血管となろうか。普段の生活の中からは気づきにくい地球のひだ。地球の息吹。

 

 

 

 

斜度マップ

赤色立体地図というのは有名だが、赤色立体地図は尾根や沢を分かりやすくしたものだ。あれを作る一歩手前がこれだ。標高分布を基に斜度にしたものだ。さらにこれを基に、いろいろ強調や調整を加えて、尾根や沢をみやすくすれば、赤色立体地図に近いものが得られるはずだ。

 

 

斜度マップ。こっちなら分かる人がそれなりにいそうだ。赤い色が高斜度、緑が低斜度または平坦地。細い緑部分はそれなりにしっかりした稜線または沢。太い緑の線は河川。広がる緑は平坦地または広大な緩斜面。緑の小さなポッチはちょっと平坦な特徴がある山頂。稜線が交わるところにたまに見られる。

 
※標高分布を基に、正弦(tanθ)を求めてから、逆正弦を計算すれば、斜度θ(=tan-1=アークタンジェント)が求まる。

 

 

 

こっちは眺めていても、標高の絵ほどに見てても面白くないが、地形理解の資料としては面白い。稜線(尾根)はピークに向けて収束する、低地にむけて発散する。沢は尾根と尾根の間から走り、低地で合流し、太くなり河川となる。

 

 

ちなみに、斜度の斜度を求めて(二階微分)やれば沢と尾根を色分けできやすくなる、かな? 標高の二階微分の地図なんてものは見たこと無いがどんな絵になるのだろう。

 

 

 

 


 

拡大図。どこか判ったら、あめちゃん! を誰かからもらえるかもしれない(笑) 左上部の緑の部分。山頂にから、平坦な緩斜面が広大に西側の裾へと広がる山。三回ぐらい通過したことがあるが、あの山の西斜面ってこんなことになってんだぁって驚いた。山頂から下までに至る、超巨大なスキー場の候補地になっていたに違いない。まさに巨大天然スキー場地形。小規模なスキー場になってくれて助かった!