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あっき氏

 

こんな感じの雪だったので急斜面は滑って苦労した。

 

 

しかし、あっき氏は、一人だけ軽アイゼンを持参してきたらしく

さくさく歩く。

 

でもよく見ると、アイゼンが着いていない。

 


 

 

あっき氏とはブナを守る会の山行が切っ掛けでお知り合いになった。

 

 

 

なんでも、あっき氏のお母様。

 

こんなしがないブログの更新を楽しみにして頂いているらしい。

 

しょうもない事ばかり書いているだけに、

 

なんだか恐縮してしまう。

 

 

 

ご来光岩で突然ヒゲダンスしだしたあっき氏

 

 

 

あの出会いは鮮烈で忘れられない。

 

いや鮮烈すぎた。

 

 

 

―――――――

 

 

 

いつでもどこでもヒゲダンス

 

 

 

 

今日もスキあらば満面の笑みでヒゲダンスである。

 

油断が置けない。

 

 

 

―――――――

 

 

 

そんなことはどうでもいい

 

 

あっき氏、聞くところによると、運動神経抜群らしい。

 

山岳会がよく登攀練習する岩山も

 

ひょいひょいと登ってしまうらしい。

 

 

 

飛べない豚、ビレイマンの私なんかとは違って

 

彼はそのうちいいクライミングをするに違いない。

 

いいなぁ、クライマー。

 

 

 


眼光鋭くルートファインディングするあっき氏

 

 

クライマーの卵はやはり違う。

 

 

 

―――――――

 

 

 

でもちょっとオトボケな所もある

 

 

高度を上げていき、ようやく新川(にっかわ)岳の勇姿が見えた頃・・・・

 

 

 


画像は泉ヶ岳と北泉ヶ岳です。撮るの忘れました。

 

 

 

見えた頃・・・

 

私は、新川岳を絡めた尾根の縦走に憧れていたので、

 

目にした新川岳を前に感慨にふけっていた。

 

 

 

―― (あれが新川岳かぁ・・・尾根キレッキレやなあ、いけるんかなあ・・・)

 

 

隣りにいたあっき氏

 

笑顔で朗らかに呟いた。

 

 

―― あれが、”しんかわ岳”ですか!

 

 

―― えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!えーーーーーーー?

 

 

ちょっと待ってほしい。

 

我々は何日も何日も、地図を見てこの日の計画を立てていたではないか!

 

あなたは、その計画のやり取りをするたびに、

 

―― しんかわ岳、と読んでいたのですかーーーーー!

 

 

 

―――――――

 

 

 

まぁそんなことはどうでもいい

 

 

今日はこんな積雪の日だったので歩きにくかった。

 

トップを任されていた私は、重い金物をたくさんつけるこになったので、

 

結構苦労していた。

 

後ろでは軽快に登ってくるあっき氏。

 

 

―― やっぱり軽アイゼン効きますか?

 

―― もうばっちり!全然滑らないです!

 

 

ドヤ顔である。

 

 

ちょっと恨めしい。

 

恨めしくはあるが、便利なのであれば、こんな積雪の日は使ってみたいので

 

道中何度も様子を聞いた。

 

 

―― もうばっちり!全然滑らないです!

 

 

ドヤ顔である。

 

 

 

―――――――

 

 

 

そんなこんなで下山となった。

 

 

ふと、何かが落ちているのみつけたあっき氏。

 

 

 

 

 

 

 

―― おや・・・? 僕のアイゼンと似ているのが落ちている。

 

 

はっ と、足元を見たあっき氏。

 

 

アイゼンが着いていない。

 

 

―― (あんたのやないかーい)

 

 

しかもよく聞くと両足とも着いていないということである。

 

 

いったいどこから着けないで登っていたのか・・・。

 

 

 

―――――――

 

 

 

その後、下山しつつ、トレースを追いながら、皆で大捜索が始まった。

 

 

どこかで落としたはずである。

 

 

そして見つかった。

 

 

 


登り口の近くで(笑)

 

 

 

―――――――

 

 

 

―― おいおいおい、あんなに良く効くと言っていた軽アイゼン、どっかに落としたまま登っていたんかー!着いてないなら、滑ってたでしょ!?滑ってたでしょ!?普通気づくよね!?!?

 

 

―― 何事も気の持ちようですよ!はははっはーーーー!

 

 

―― エアーアイゼン・・・。

 

 

 

―――――――

 

 

 

そんなおちゃめなあっき氏であるが、

 

 

持ち前のクライミングセンスで持って

 

 

きっといいクライマーになることだろう。

 

 

しかし、その道は困難を極めるかもしれない。

 

 

だって彼は、

 

 

エアーマン二つ名を背負って、

 

 

これから生きていかねばならないのだから。

 

 

 

―――――――

 

 

 

エアーマン!

 

 

かっこいい!

 

 

しびれる、あこがれるぅ

 

 

 

3 件のコメントがあります。

  1. この記事の新川岳は奥新川駅の10時の方向の先にある1013m峰です。
    奥新川岳は奥新川駅8時の方向の853m峰ですね。

    新川岳の方は、今年、雪が消えた後に赤テープもいくつか増えていたようで
    好き者はおられるようです。

    目に焼き付いたのも雪の季節でありましたし、
    雪がある季節に、面白山から見えたあの尾根を歩けたらなぁというのが発端ですので、
    ピークと言うより尾根を繋ぎたいといったところでございます。

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