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神室連峰(Day 1)

 

ざんげ坂中途。この後、大問題発生。

 


 

 

 

 


初めての神室山は2年前の6月でした。すさまじく暑くて、沢コース、パノラマの周回でしたが、へろへろ。ヤマちゃんに待ってもらいながら何とか辿り着いて見ることができたキヌガサソウでしたが・・・しんどかったなぁ。相当手強い神室連峰。しかし、なぜか私はこの山域に惹かれます。朝日、飯豊より、こっちの縦走に魅力を感じてしまう。低山なのに、ものすごい高山感のあるヤセ尾根の長大すぎる主稜線。出来る期間短いのがネックですけどね。

 

 

 

 


ここまでは調子良かったのだが・・・。ふくらはぎに、”ピシッ”。

 

 

 

―― あ、やばい。これサインだ。30分以内に攣るやつだ。

 

 

 

大して登ってないし、体調も良い。しかし、私はたまにこれが出る。何でなのかよく分からないが、攣り癖が付いてしまった。

 

 

 

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水かな・・・と思い、寒くて飲む量の足りてなかった水を取り、早いけどやや大休止。15分ほど休む。

 

 

 

 


その後は着々と高度を稼ぎ、足も大丈夫そうだと安心。登るにつれ、ブナの季節が移ろう。

 

 

 

 

 


ざんげ坂が始まる。その後、雪がどんどん増えていき、慎重に登るも、真ん中ぐらいに来た時に遂に来た。盛大なふくらはぎの攣り。

 

 

 

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進退極まる。

 

少し休んで行けないことも無かったのだが・・・雪付き急斜面。非常に危ないところである・・・。滑落したら頭ごっちんだわさ・・・。仕方ないのでしっかりここで休んで、あらためて水補給しつつ、足を揉むことにした。最初は、生木にスリング着けてどうにかしようと思ったのだが、本格的に休むとなるとこれが難しいんである。不安定な足場で下手に動くとまた足が攣りそうになるのだ。当然ザックも降ろせない。ザックが落ちていったら、この足で取りに行くのもやばい。

 

 

進退極まった・・・。

 

 

 

と思われたが、私は本日、ロープを持ってきていたのである。なんとまあ!

 

 

 

スリングに片腕回しておいて、ザックをカラビナでスリングに固定。ロープを取り出し、まさに練習中だった、結びを早くも使うことに!なんとまあ!

 

 

 

スリングにロープを二重八の字結びで結わえる。スリングを通した腕で何とか両手で結ぶ。ほかにもっと簡単な方法があるかもしれんが私はこれしか今は知らん。その体制のまま、今度は体にロープを巻き付け、先週から練習していた片手ブーリン(笑) 片手で出来なければならない状況を身をもって知ることになる。なんとまあ!

 

 

これで両手がフリーになった。

 

 

腰を下ろして、しっかり休んで、足を揉む。寒さが要因とも思い、着込む。お湯も飲んだ。

 

 

と、さらっと書いてるけど、頭はぐるぐるで、写真なんか撮っていない。というか、余裕もない。

 

 

ともあれ窮地は持ってきた道具と、取って付け、付け焼き刃のロープワークで何とか乗り切った。かの方に感謝せねばならない・・・。

 

 

 

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ざんげ坂、登り切る

 

 


程なく、恐る恐る、ざんげ坂を登りきった。

 

 

 

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登った先は冬山だった。

 

 


13時。ここから神室山頂避難小屋まで1時間ぐらい・・・なのだが。もっとかかりそう。14時になんか着きそうにない。

 

 

 

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ここで、更に問題が・・・

 

 

 


なんと平坦な道でも足が痙攣しだしたんである。膝上の太もも部分。そして稜線の向こうはどんより、暗澹とした空気が立ちこめる・・・。

 

 

 

 

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少し休んで、しばらく平坦な場所で空身で様子を見てみた。が、痙攣が止まらない。ふくらはぎは大丈夫そうだが、太ももがおかしい。こんな足で、ざんげ坂下れない。かといって、小屋まで行けそうにない。再び進退極まった。

 

 

 

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落ち着いて考えてみた。体力や筋力の問題はあろうはずがない。馬鹿みたいになって毎週山に行ってるんだし・・・。多分、水と、今年まだ慣れてない寒さだ。序盤、水を取らなすぎた。そして薄着しすぎた。原因はこれだと思い、さらに着込んだ。そして水をゴクゴク飲み、適当に摘まむ。岩塩も舐めた。もう開き直って、ここで長時間休むことにした。行動水含めて、5L近くの水は持ってきたのだが、必要以上にここで飲んだのもあって、雪で水も作った。休んでるのですることはないし、腹をくくったら妙に落ち着いた。暇だしブログも更新した(笑) バッテリーもたんまり持ってきたし、予備スマホもあるので安心なのだ。

 

 

30分休んで歩いてみて症状が変わらないなら、ビバークを想定。実はテントも持ってきていたのだ。なんとまあ!(笑) 重かったけどね・・・。

 

 

 

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小屋へ向かう

 


どうやら回復したようだ。大休止で足が戻らないなら、降りれそうもないのでここでビバーク。戻るようなら多分水なので小屋。降りることも考えたけど、明日にかけて風が無いのは分かっていたので山頂までにだめならどこかでビバークでいいなというのが決め手となった。明日の予定も、状態を見てで、なんとなく何通りかを決めて、ひとまず小屋へ向かった。

 

 

 

 

 


再発まかりならんので、必要以上にゆっくり進む。足は快調。いつもの状態に戻ったようだ。極めてゆっくりなので体力も全然問題ない。重いが大丈夫そうである。

 

 

 

 

 


ようやく小屋が見えた頃には16時25分。

 

 

 

 

 


山頂着は16時40分。

 

登山口から、なんと6時間半。コースタイムの倍近くかけて到達した山頂。
 

 

 

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この日、小屋には10人以上。女性も数人。グループ二組、単独3人ぐらいだろうか。まあ、何とか助かった。一時はどうなるかと思ったが。

 

どうも、攣って苦労した人も数人いた模様。寒さ・・・なのかな? よく分からない。そして、その後、であるが、18時半に小屋に到着した人がいたんである。様子を聞くと、杢蔵山避難小屋から来たんですって!どんだけ距離あるのよ・・・。しかも前日は、新庄駅から歩いて杢蔵山避難小屋なんですってよ。え~~~~!?ですよ。なんとまあ! ですよ。私より年上の方です。埼玉から来たんだとか。

 

 

 

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おかげで雪の様子が聞けた。小又山が雪深い。そっから降りた鞍部から火打岳までは、溶けて乾いているとのこと。

 

 

 

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明日の予定

 

同宿の人のお話しを参考にしつつ、明日の予定を立てた。雪も有るので、ヘッデン未明登山開始は無し。下山は遅くなるが仕方ない。天狗森に行くまでに、足に一度でもピシッが来たら折り返して、有屋登山口に降りてバスで新庄駅へ。水が問題の攣りだったと判断できるならそのまま予定通り親倉見へ。最悪の場合は鞍部あたりでテントビバーク。重いものを優先的に食べて、水も余計に作った。火打新道経由で降りる予定の地元グループもあったので心なしか安心感もあった。

 

 

それと、登山届けは、ツェルトのみだった。しかし前夜、思い直してテントに変更、ロープとスリングとカラビナも追加。重くなったのが攣る原因にもなったかもしれないが、結果的には対処できたのでよかったかもしれない。

 

 

 

 


まあ、翌朝はこんなんなのであるが。

 

 

 

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攣り症

 

知人から指摘があった。多分、普段、平日の水のとり方が少ないとのこと。そういえば思い当たる。攣るの大概土曜日だ。私は平日、あまり水を取っていない。当たってるのかもしれない。その方は、ロング山行の前夜は、かなりしっかり水を取り、塩気も取るそうです。ラーメンが一番オススメだとか。無くなるかは分からないが実践してみようと思う。

 

 

 

2 件のコメントがあります。

  1. 持ってきた道具と、取って付け、付け焼き刃のロープワーク・・・って
    実戦でつかえたなら・・・もう「付け焼き刃」ではありませんよ! 貴殿の立派な「技」です。

    毎度の山行に自立式ツェルト&ポール 20mロープ カラビナ2個 スリング120cm 携行してます
    裏技でけっこう使っていますね。難しそうな局面なら・・・最初にチェストハーネスとカラビナを装着して
    雪斜面や急斜面に挑むといいです。ロープも20mあれば、立木を介してロワーダウンに役立ちますんで。

    応用技術ですから、僕みたいな凡人とはかなりスイッチの入り方もですが 冷静沈着度がそもそも違うようです。
    人間、見た目と違うというのは サプライズで楽しいねwww

  2. いえいえ・・・昨年、動かない黒い物体を目の前にして、これは何のか分からず、
    なんだこれー?って、近づいていったら、息絶えた(のか分からなかったけれどとにかく)熊・・・。

    仰天して、即座に背中を見せて、もんどり打つようにヨタヨタヘコヘコと逃げ出しました。

    単独山行なら結構冷静でいられるんですが、今のところは連れられての山登りや、
    連れての山登りだとまるでダメです。経験や技術が伴わないところからの自信のなさの現れなのでしょうけれど、
    連れられているとまったく気が緩んで予習も準備も怠ってしまいますし、いつもの面子ではない人を連れて行く時は
    気が張ってしまって、恐らく十分な余裕がありません。なので滅多にしません。

    今回みたいなのも、複数だったらきちんと対処できていたのかなぁと想像するに、
    恐らく出来なかったと思います。他のメンバーのトラブルなら出来るのかもしれませんけれど。
    不思議なもんですね(笑)

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