山の住所システム

 

GPSブックマーク


 

船形山域をぶらついている時、また来るかもしれないと思う場所をブックマークしている。気付きや発見があったところ、渡渉・右巻き・左巻き、また、お宝(キノコ、果実)があったところ、などなど。上の画面は縮小しすぎて、全部は出ていないが、軽く数百地点になっている。あまりにも、お宝マップすぎるので、持ち出し禁止だ。

 

ちなみに、”ヤマちゃん”というのは、先日、釣り帰りの沢の下り、ヤマちゃんがいなくなってしまった場所。探し回るよりは、と待機していた場所だ。お互い探し回ると返って危ないのでここで待つことにして、ヤマちゃんを待った。1時間経ってもだめならここを起点に探そうと。まあ目印の置き石みたいなもんだが、地図にヤマちゃんと出てくるのはなんか面白いので残しておくことにした(笑)

 

白雲木の僕も誤字だが山中でメモっていて間違えた

 

 

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山の位置情報を知らせるにはどうしたらいいか

 

ところで山中の特定地点というのは、地図上で視覚的にみれば分かりやすいが、いざこの場所を説明しようとすると伝えるのに苦労する。特に、登山道でもなく、山中の一地点の場合は、よほど頻繁に行く場所でなければ、自分自身でさえも、記憶をもとに再び訪れることは難しい。時刻や天候や季節が違えば、その場所に至るまでの印象なんてガラリと変わるからだ。

 

それでも、ピンポイントに場所を伝えたいといったシーンはよくある。お宝ポイントを教えたり、事故現場を伝えなければいけないこともある。登山道脇や道路脇なら伝えやすいが、そうではない場所は伝えにくい。”林道名”、”川や沢の名前”、”山(頂)の名前”、”橋”、”分岐”、方位、距離・・・、こういうものを駆使して伝える他ない。

 

せっかくGPSというグローバルポジショニングシステムがあるのだから、緯度経度で伝えれば一発なのだが、普段の生活の中で緯度経度なんてものは誰も使っていない。事故の時に緯度経度でもって伝えるのはありだが、普段の生活の中で使うには無理がある。緯度経度で集合場所を指定しようものならドン引きされること間違いなしだろう。

 

 

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街ではどうしているか

 

日本では、○○県○○市○○区○○ ○○丁目○○番地○○号、なる住所表記システムが使われていて、行きやすいかどうかは別として、誰にとっても同じ場所情報を伝えることができる。ところで、この方式の住所システムは日本独自。世界からは非常にわかりにくい住所表記システムだと言われているのはトリビアだ。

 

他の国々は殆どの場合、道+建物番号のストリート方式。それだけで終わる。これが案外使いやすい。どんな小さな道でも名前が付いている。その上流(?)にある大きな道にも当然名前がついている。必然、道の名前さえ分かれば、道から道を辿り、目的地に付くことができる。平面的な位置関係や方向の把握なんかが苦手な人にも伝えることが出来るので非常に合理的だ。

 

このあたりの話は、newshereのこの記事がなかなか読みやすくて面白い。

 

 

 


ちっちゃな道までしっかり名前がついている。

 

 

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山の住所システム

 

山には日本式も欧米式も無い。丁目や番地なんか無いし、そもそもが大まかな地名ぐらいしかない。山頂などに至っては行政区の境目である場合が多いので悲劇である。船形山頂でいえば、そこは、宮城県加美郡でもあり、仙台市でもあり、山形県尾花沢市でもある。それならばと、欧米のストリート方式ならうまいことやれるのではないかというと、そもそも山中には滅多に道がないので使えない。

 

 

 


山形県でもあり宮城県でもあり、仙台市でもあり、加美郡でもあり、加美町でもあり色麻町でもある、船形山山頂。

 

 

 

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結局いい方法はないんだろうか?

 

と思ったが、実はあった。ストリート方式の欧米流に近いものが山にもあった。

 

尾根と沢だ。

 

地図上で尾根を上にたどれば、大抵はピークに収束する。地図上で沢を下に辿れば大抵は川に合流する。地理的な特徴も十二分にある。ストリート方式の地名表記が、尾根と沢を使えば十分通用するのではなかろうか。山はその昔、重要な生活の舞台でもあった。昔の人が、沢にも尾根にも細かく地名を与えたのは、生活上の必要性があったからなのかもしれない。そんなことをふと思った。

 

 

 

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地理院地図には尾根の名前が無い

 

ところが地理院地図には、小さな沢は名前がついていない。尾根に至っては記載すらない。地図における有益な地名情報として扱われていないようだ。場所を伝えるのにも便利な尾根の名前や、沢の名前。地理院地図にももっと取り入れてくれたらいいのに。

 

 

 


そこそこの沢は、名もあり記載されるが、小さな沢は呼び名がついていても記載は無い。尾根に至っては地名としてすら取り扱われていない。

 

 

 

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異次元な胃袋を持つ友人と遊んでいると、街のお宝(うまい店)地図もどんどん増えていく。先日の健康診断ではショックを受けることになってしまった。

 

 

  1. 大和町 チバ より:

    山の住所システムって、実はあります。
    国有林に限ったことではありますが、各森林管理署ごとに森林位置図(略称、林班図)というのがあって、かなり細かく区分けされています。例えば氾濫原は宮城北部263林班内、桑沼は266林班内で、さらに「い-1」とか「へ-931」とか細分化されています。一般的に知られていない(公開されていない)理由はわかりませんが、森林パトロールの報告は森林位置図に基づき行っています。宮城北部管内の林班図は支給されて持っていますが、仙台森林管理署管内のも欲しくて管理署を訪ねたところ、どこの誰が何の目的で必要なのかとか色々書かされた上にコピー代(A0サイズでいくらかは忘れたけど結構な額)も支払わされました。
    もっとも、林班図を持っている者同士でないと通じない訳で、本文中にもありますが、沢名、尾根名、滝名など地理院地図にもう少し記載して欲しいところですね。
    農水省と国交省はリンクしないのでしょうね。

  2. くまぷー より:

    あったのですか!

    氾濫原にもまがりなりにも住所みたいなのがあるのですね。なんだかその区分名に親しみが湧いてきます。

    一昨年前に、升沢山荘を借りれないか、あるいは安く買えないのかと思っていたときに、所有者を知りたく、方々聞いて回ったのですが分からず。
    結局登記を調べに法務局へ行ったのですが、住所がほぼない場所ですから場所の特定が大変でした。
    長老の職員の方と、大正時代ぐらいからの細切れの登記用の地図を引っ掻き回して、ようやく判明。
    あのあたりは、ほぼ全て、集団移転の際に国(防衛省)が買い上げたようですね。旗坂手前の升沢の現在の土地の所有は、大部分が防衛省でした。

    ということで、旗坂に最も近いあそこの道路を挟んだ二つの私有地は、民間人でも手に入れられる貴重な土地になっているようです。
    負動産が騒がれる昨今、いろいろ考えた末に結局やめちゃいましたけど・・・。 借りられるなら借りたのですが!

    現所有者は譲り受け手を探している感じです。
    外装は、キツツキのおかげで通気性抜群な装いで、私の山ズボンのようになっていますけど、内装はビックリするぐらい別荘風味で、かつ、とんでもなく広いです。

    どうですか!? 熊観察の基地に(笑)

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