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登山の教科書

 

登山靴をモンベルで買って、初めての山として選んだのは、子供の頃から一番目にしていたであろう笹倉山だった (2016/11/22)


 

「登山の教科書」

GoAlpというところから出されている「登山の教科書」。岩崎元郎という方が監修に入られている。WEB版はこちらでも読めるが、削っている部分も多いのでPDF版の方がじっくりと読めると思う。PDF版は、冒頭部分の世界の登山史と日本を絡めた話も面白い。

 

山岳会で鍛え上げ、当時のヒマラヤにも挑戦した山ヤさんであるが、ハイキングやトレッキングの楽しみ方もよく理解しておられるようで、視点が幅広く、なかなか読み応えがある。GoAlpというのはそんな方が運営にあたっているようだ。

 

山岳会が果たしていた役割が、なかなか今は発揮しづらい。個人でもウェブを使えばある程度のことは分かるけれど、それだけでは足りない。危険も多い。人と人としてのぬくもりも足りない。ではどうするか。ということで、こういうものを立ち上げて行動しておられるようだ。

 

抜粋

・・・ 若い人が入会してこない、メンバーが集まらず、合宿が成立しないなど、山岳会の活動低下が問題化して久しい。個を優先する時代の風潮と個ではパートナーは育ちようもないし、情報交換のしようもない。事故ったら誰が対応してくれるのか、登山のノウハウ・ハウツウを伝えてくれる先輩もいない。個を優先すると、仲間作りも情報交換も、知識や技術を学ぶのも、ウェブ頼みになっているように思われる。時代の先端に位置するやり方だが、人間的な温もりや幅を欠くのではあるまいか。 ・・・

 

 

抜粋

 

第7章 登山中の筋肉と疲労 2.下りの疲労

登りと下りではメカニズムが全く違うことを知ってほしい。下りでは血中乳酸値がほとんど増えず、筋肉の細胞が壊れた時に発生するCPKと言う物質が増える。下りの疲労の犯人は血中乳酸値ではなく、筋肉細胞が壊れることなのだ。筋肉は縮みながら働くように出来ていて、下りの時のように伸ばされながら働くのは本来の姿ではない。これは登山の下りに特有のパターンで日常生活では不自然なパターンだから、筋肉細胞への負担が大きい。しかも、体重&荷物の重量が衝撃時には何倍にもなって掛かり、これを長時間やるのだから筋肉の破壊が大きいのは当然だ。乱暴に下ったり荷物が重かったりすると、着地時の衝撃力は登りの時の2倍くらいになる。

筋肉痛は筋肉の細胞が壊れた時に起こる炎症の痛みだから下り特有の現象で、登りでは起きない。筋肉がズタズタに壊れ、かなりのダメージを受けているのに下りは楽だと錯覚するのは何故だろう。筋肉痛はしばらく時間をおいた後でないと出ないので、その場では分からないから大脳が辛いと感じないのだ。その場で辛いと感じるのは息切れなどの心肺機能と乳酸の発生だが、下りではこれらの負担がほとんどない。

尚、着地時の強い衝撃力を膝で受けたらひとたまりもないので、登山中は常に膝を柔らかく曲げて力を逃がすようにしなければならない。

 

第8章 登山のための体力づくり 2. 中高年は体力差が大きい

60歳の体力は何もしないでいると20歳の時の半分に減ってしまうと言われる。年とったら誰でも体力が落ちるのだから、第7章の身体機能メカニズムを研究して理論的で効率良い方法でこれを補うように心がけよう。

中高年登山者のトラブルで多いのは①筋肉痛 ②下りで膝ガク ③膝の痛み ④登りの苦しさ、であって全て筋力低下が原因である。トラブルを起こした人を観察すると登山頻度が少なく、街でのトレーニングもほとんどしいないらしい。1周間に1回程度登山をするか、ほとんど毎日トレーニングしている人はトラブルの発生が極端に低いという統計結果もでている。トレーニングする人としない人の体力差は年齢が高くなるほど大きくなっている。

 

 

 

 

先日は無休憩で30分でついた東屋。しかし、初めての日は、きつくなる度に休み、2時間近くかかった。しかも限界まで頑張っての2時間。80kgオーバーの体は重かった(笑) このタウンリュックは、この後、10山行ぐらいで破けた。杖は、一週間ぐらい前になぜか行った泉ヶ岳ヒザ川の一般向けの沢歩きコース。そこでエライ目にあい、その時に拾って助けられた棒っきれを杖に作り変えた。今でも部屋にある。ただ、1kg以上もあって使えたものではない。

 

 

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