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森の数字に驚く。さくらんぼの数字に落ち込む。

神の手 (桑沼)


 

“日本の森林は、昭和から平成を経て、ますます豊かになっている。”

 

などと言えば、目にしているものとの差異を感じるし、間違いであろう。しかし、”森林蓄積 (林野庁)という数字があると知り、その推移を見てちょっとばかり驚いた。現在、過去最大の数値となっており、いまなお、伸び続けているようだ。一方で、日本の “森林面積” はここ50年、ほとんど変わっていない。え!そうなの?と感じてしまう。

 

森林蓄積というのは、森林の樹木の体積を、総量としてざっと見積もった数字のようだ。森林面積が変わらずに樹木の体積としての総量が増えているというのならば、その意味するところは、森林の樹齢があがっているということか。林業用の山の放置が一番大きいと思われるが、里山をよく歩く人なら、ナラ類を始め、樹木の高樹齢化は目にして感じていると思う(林野庁、16ページ)。同時に思い出すナラ枯れ。ノウサギの減少も関係あるのかもね(森の動物日記、宮崎学)。

 

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ただ、このような数字は、間違っていることもあるし、現状を示していないこともあるし、あるいは、定義や計測方法自体に妙な意図が含まれている場合もある。頭から疑ってかかるぐらいがちょうどいい。 大学に入り、研究室の教授から、まず最初に教わったことがあった。  

 

 

-- 教科書が正しいという考えは捨てなさい。何を読んでもまず疑ってかかりなさい。疑問を感じたら自分で試しなさい。それが大学の研究と、高校までの勉強との違いです。

 

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月曜、火曜と落ち込んでいた

 

さくらんぼ収穫から戻って間もなく、私は落ち込んでいた。

 

-- 6528個もいだどー!

 

などと、意気揚々とはしゃいでおきながら、実は大してもいでいないということに気づいたのだ。一個9グラムとして計算すると、6kg弱にしかならない。その日の出荷重量は100kgを越えていたのだという。専属のもぎ班は私を入れて4人。出荷100kgに対して6kg・・・・。私はショックを受けて落ち込んでいた。6000個!などと思っていたが出荷重量の1割にも満たない・・・。

 

 

昨日、Mさんに打ち明けた。

 

-- 俺は役立たずだった・・・。6kgなんだよ・・・。

 

 

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もぎ残しは翌年に悪く影響するというから、腐ったのや、出荷できない小さい物、これらもいで地面に投げていた。そして、これも大事なもぎ作業だからとカウントしていた。午後の分は、自分のお土産用の紅さやかも数に入っている。さらに、脚立に乗らずでもよい、取りやすいところを集中してもいだ。ご主人たちは、脚立に乗って高いところをもいだり、枝の選定をしたり、パック詰め班のもとへさくらんぼを運んだりしている。だから効率は良くない。私はもぎやすい分、多くもげたはずなのだ。

 

 

-- なのにたった6kg・・・。

 

 

Mさんはスマホを取り出し、電卓を叩き始める。

 

 

-- 1粒、10g以上あるんじゃない? LLサイズも多かったよ。ベニサヤカの分は? そもそも、60kgじゃない?

 

 

-- 何言ってんの。そんなにもいでたら全体の半分以上もいだことになるじゃん。6kgだよ。

 

 

と計算機を取り出さないと掛け算ができないMさんを私はあしらう。

 

 

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ところがどうもおかしいことに、やがて私も気づいた。腰カゴが重くなると、収穫箱にあけていた。それ一回でも2kgぐらいはあるのだ。6kgのはずがないじゃないか!と。思い返してみると、出荷重量は80kgぐらいだと聞いてたし、とすると、60kgなどはありえないから6kgと思い込んでしまっていたのだ。

 

私は掛け算は得意だ。そろばんを頭の中でやれる人ほど暗算はできないが、二桁ぐらいの掛け算なら頭の中でやれる。

 

しかし思い込みが激しい。桁をよく間違う。そして無駄に落ち込む。しょうもないやつだ(笑)

 

 

4 件のコメントがあります。

  1. 結局何キロもいだのか分からないですけど、正直私にはどうでもいいです。
    くまぷーさんが一生懸命さくらんぼをもいでくれたので、みんな感謝してました。
    来年も来て下さい。

    ゆず君の毛がり祭りは7/20開催予定です

  2. 枝葉の隙間から差し込む光に輝く佐藤錦を見る度に、写真写真、写真撮りたい!これ良いカット!
    などと目を輝かせながら楽しんでいました。残念ながらカメラはありませんでした。

    板そばがいたくおいしかったので来年も行きたいです。

    考えてみれば私の人生において、飯を出される、何かもらえるから、と、ほいほいお呼ばれに応じるというのは
    随分多いような気がしてきました。

    ゆず君の毛刈りした毛の数は数えられそうにありません。

    結局の所で言うと、40kg弱ぐらいなのではないかと思います。

  3. おはようございます。

    そうですね。来年は8000回のスクワットを目指します!

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