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鈴沼

静寂の沼に降りた白い息


 

嵐を期待して氾濫原。七ツ森を通り、車を進めるとあまりにも早い藤がもう咲いている。今年はどうなっちゃったんだ。冬が終わったらもう夏がきてしまうのだろうか。天気はというと思ったより良さそうで、嵐の氾濫原は期待できないかも。靄ってくれればまだしも曇天だけだとあまり楽しくなさそう。高度を上げて雲の中に入ろうと鈴沼(色麻)に向かうことにする。この時期小荒沢林道はまだ雪のため大滝キャンプ場までは開通しない。どこかで雪が立ちはだかる。半分ぐらい行ければ御の字・・・という思いは簡単に裏切られた。その手前で林道を塞ぐたくさんの落石。冬を越した林道は石がゴロゴロ落ちている。どかしていかなければ進めない。若干気温も高く、虫もたくさん飛んでいる。虫まみれ、汗まみれ、そして、泥まみれになりながら、30分かけてようやく整理が済んだ。あと1km行ければ・・・と思いながら車を走らせると十の字石の曲がり角の先に大量の雪があって、はいここまで。あんな苦労して石を整理したのに進めたのはたった30m・・・。こっからだと鈴沼まで往復で10kmだ。がっくりとうなだれた。腰が痛いぜ・・・。

 

 

 


虫がありえんほど飛んでいる。この出始めのやつは刺してくるやつではないがうざいったらない。微妙に暑いし! もういやー!帰る!と一瞬思ったが、天気は不安定で、時雨、日差し、風、霧、と目まぐるしく変わっていて楽しそうだ。上に行けば涼しいかなと気を取り直して長靴を履く。林道と鈴沼は雪が予想されるが、鈴沼廻りは長靴のほうが足さばきがいいはずだ。ほどなく、林道にどっさりと斜めになった雪渓。滑落すれば10m以上流されるのは間違いない。アイゼン歩行の要領で、斜度に合わせてステップを変えながら慎重に進んだ。大滝キャンプ場の入り口を左折後しばらく、鈴沼北西寄りの沢筋、前船形山の裾にあたるところを雪渓に乗りながら進む。こっちから鈴沼に入るのは初めてだ。ワクワクしながら鈴沼に近づいていった。

 

 

 


程なく、懐かしい鈴沼北部のお気に入り地点に到着。この辺りは、廻りの尾根や沢を見るだけで位置が分かる。笹が薄いところが多くて、どことなく氾濫原の雰囲気を醸し出している。樹齢のある立派な木も多いところだ。雪が無い時期にしばしば訪れている場所だ。なかなか雰囲気も良いところで花も楽しめるのだが、まあ何より熊がいっぱいいるので行くときはご注意下さい。

 

 

 


そして北側より鈴沼に半年ぶりのご対面。なかなか新鮮な気分を味わえた。

 

 

 

 




時折雲が降りてくる。日が差したり、ガスったり、雨降ったり、強風がきたり、変な天気の中、鈴沼のたもとでのんびりと弁当を食べてから帰った。満足満足・・・ではあったが、とにかく林道の石どかしでへとへと。ひと山登るよりなんか疲れたわ・・・。鈴沼産バッケを採ってきたので今晩は久々にバッケ味噌モロキュウで元気を付けよう。明日はヤマちゃんと未明の氾濫原。起きれるかどうかが問題だ。

 

 

3 件のコメントがあります。

  1. 幻想的な写真ですね。プロの写真家が撮ったもののように、素晴らしいですね。森の妖精が出てきそうですね。

  2. これまでの写真、全てがあまりにも鮮明に撮れていますし、アングルが大変すばらしく感動をして見させて頂いております。ところで、カメラは、何を使われているんですか。よろしかったら、教えてください。では、。

  3. こんにちは!

    天候に恵まれました。どなたが撮ってもいい感じになったかと思います!

    機材ですが、K-3II(Pentax)、レンズは、HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6 と 50mm/f2.8マクロの2本体制です。
    ほぼこれだけしか使っておりません。三脚は原則無し、撮って出しJPGです。

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