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雪山賛歌

快晴の月山(2017/5)


 

山行を共にすることが多い山の相方様は山の大先輩です。ワンゲルでご活躍だった頃は30kgのキスリングを担ぎ、アルプス一週間の縦走を何度もこなしています。一週間!整備や交通の行き届いた今では考えられないことです。こんなにもの山ブームが到来する以前というのは、登山というものは、現地までの交通機関の下調べ、登山口までのアプローチや移動、登山前の宿泊、テント泊予定などから計画を練るのが当然であり、それも含めての登山であったそうです。船形山だって、バスの終着点であった沢渡あたりから升沢まで、炎天下のもと道路を延々と歩き、旗坂に一泊。そして翌日に稜線へと向かう。深山の山になればなるほどこういった行程での山登りになるんだと思います。長期の予定になるから当然天気は選べない。選べないからこそ、それに対応できる装備や技術や経験が必要になる。今よりもずっとずっと山登りというものの難易度は高かったというのは想像に難しくありません。昔のガイドブックには交通情報なども仔細に載っています。早池峰山なども、「遠くてよい山」、と不便をかこった山だったようです。そういった事情もあって、憧れの山だったんだとか。私がやっているような山遊び。数日前に思いつき、天候を見て、下調べをして、思い立ったように突発行動。なんてものは当時の登山の常識では考えられない非常識行動だと思います。特に観光的な登山だと、車で出発後に天候の状況を見ながら、インターチェンジで登山計画変更、行く山を変えた上で、即座に山行計画書を作り、県警に計画書をメール送信。こんなのは昔から登山をやってきた人には怒られてしまうようなスタイルでしょうね。

 

もう1つ当時との違いに気づくのは、山岳部やワンゲルといったところで山をやっていた人にとっては、里山というのは歩く対象に入っていなかったそうです。今のように里山にすらそれなりの山道が作られ、里山ならではの楽しみ方ができるようになったのも最近なのでしょう。それまではその地域の人々のものだったのだと思います。それこそ日常の中にある山。山菜を採ったり、散策したり。生活の中にある地域の人の山だったのが里山。私は里山から山を始めました。それがゼロスタートの私には正しいと思ったからです。実際には里山のほうが難しいところもたくさんあるんですけれどね・・・。ただ、目標としていた雪の泉ヶ岳、後白髪山、船形山を登っていくにはまず周囲の里山から始めて、一歩一歩進んでいきたいという思いもあって里山からでした。その昔にしっかり山をやっていた人ほど疎くなりがちな里山ですが、素晴らしいところはたくさんあります。山歩きを楽しみ、森で遊び、自然と触れ合うのならば高いも低いもありません。これからも高い山も低い山も、森も、山菜採りも、写真撮りも楽しんでいきたいと思います。

 

とまあ、そういうのはおいといて。遠くへと山登りに行くときは、現地に着くまでに車窓から見える山々は目の保養です。一年の半分ぐらいの期間、高い山には雪が被っていますから、天気のいい時は真っ白に輝くその美しい姿を見せてくれる。雪化粧した南屏風岳、安達太良、吾妻小富士、飯豊連峰、朝日連峰、鳥海山、月山。遠く、車窓から見てもその雄大な姿で楽しませてくれます。そこに登ったことがある人にとっては、思い出も重なりますから感慨もひとしおです。そんな雪山を見ると、ちょいちょい話に出でくるのが「雪山賛歌」。私は当然知りません。でもメロディーは聞いたことがあります。雪山やるなら知ってて当然!フフンといった表情で自慢され・・・、ているような気がします(笑) ともあれ、そんな先輩にときおり叱咤するような私はふてえ輩です。なんたって、つい最近には、吉田0合目から当時の仲間たちとともに富士山登頂をやってのけています。偉大な先輩であります。ただ、藁で編んだ箕(みの)を見ると懐かしそうな目で見ているような気がしますが、さすがにこればかりは気のせいでしょう。

 

雪山賛歌。歌詞を詠んでみると実にいい唄だ。山屋さん達の爽やかで情熱的で、そして山への敬意と畏怖をとてもよく唄っていると思います。

 

よし覚えよう!

 

 

 

1.雪よ岩よ われ等が宿り
俺たちゃ 街には
住めないからに

2.シール外して パイプの煙
輝く尾根に
春風そよぐ

3.煙い小屋でも 黄金の御殿
早く行こうよ
谷間の小屋へ

4.テントの中でも 月見はできる
雨が降ったら
濡れればいいさ

5.吹雪の日には 本当に辛い
ピッケル握る
手が凍えるよ

6.荒れて狂うは 吹雪か雪崩れ
俺たちゃ そんなもの
恐れはせぬぞ

7.雪の間に間に キラキラ光る
明日は登ろうよ
あの頂に

8.朝日に輝く 新雪踏んで
今日も行こうよ
あの山越えて

9.山よさよなら ご機嫌宜しゅう
また来る時にも
笑っておくれ

 

 

 

 

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