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鳥海山 – 湯ノ台コース・雪渓・藪漕ぎ

台風接近の8月最終の日曜日。金曜日の段階では、大曲に花火!にいこうとして、混んでるからやっぱりやーめた、と土曜日に写真倶楽部参加。そして日曜日は、岩手が天気よさそうなので、薬師岳(早池峰)に行ってきます!と写真倶楽部で宣言していたのですが、土曜の夜に天気を見ると岩手内陸微妙。日本海側がどうもいい。前日決まるのはいつものことだ。

月山だ!北側の剣ヶ峰から尾根を辿るコース。(※このルートについて、いくつか、知らないことを教えていただきました。天気の関係で偶然パスとなりましたが、何かの思し召しだったのかしらん。何も知らずに行かなくて良かったです。)
5時出発。月山朝日ダムにて朝食。SMC Pentax-M 50mm。すっかり気に入りました。オールドレンズ、綺麗に撮れますね。マニュアルが気にならないならば、2000円程度で買えるレンズが底なし沼の中にたんまり沈んでいる。そこはレンズ沼という沼。水深不明。

 

 


雲行きはというと、南にある猛烈に強い台風により東北は東からの旋回する風が大きくあたる。山はというと東から湿った風が尾根を上がり、雲が出来る。それが西斜面へこぼれるかのように雲が落ちる。(SMC Pentax-M 50mm)

月山を見るも見えない。最近いつもこのあたりから月山が見えない。月山北側にある高原レストハウスからの尾根伝いとなる予定していたコースも、この写真のような状況のわけで、雲がありそうだ。のんびりと朝食を取りつつ、コーヒーも淹れたりして、1時間経過(笑) しかし豆から挽いてのドリップのコーヒーは美味しい。

月山高原レストハウスは鶴岡側より回り込みますので(仙台より車で2時間半弱ぐらい)、一旦、鶴岡市に抜ける。すると、予報通り好天の日本海側。今日は宮城県はどんより小雨ですが、山形、秋田は良い天気。暑くなる。しかしながら、月山を見てみるも、上の写真と似たような状況である。ふと鳥海山を見る。似たような状況で、東側に雲が出来ているが・・・。雲の取れる海側がからりと乾いている様子。海岸沿いもクリアーな空気となっているように見える。これは、海が綺麗に見えるのではないか・・・。

 

 


ということで鳥海山に変わりました。当日決まるのはいつものこと、ではない(笑) ヤマレコ経由で、山形県警に登山届けを再提出。南側から見る鳥海山はやはり綺麗だ。(SMC Pentax-M 50mm)

 

 


湯ノ台到着。ぎっしり。といっても駐車場が鉾立のようなものではないので20台ぐらいです。ここから標準ズームレンズ(Pentax HD DA 16-85mm WR)。

 

 

湯ノ台コース

船形若主からも74moonさんからも聞いていた湯ノ台コース。鉾立コースは鳥海湖まで延々と続く膝に悪そうな石畳の道と、タイミングが悪かったのか、とにかく人が多く、少々うんざりした思い出となったコースでした(もう行くことはないだろう・・・)。湯ノ台は、人も少なそうで、道ものっけから山っぽい雰囲気。期待をふくらませながら山行開始。のんびり朝食していたりして、既に10時でしたので、端から山頂を目指す気はありません。鳥海山を楽しもう。

風の向きも安定して、雲の出来方がはっきり分かるような日になりそうでした。山頂の南にから上がることになる湯ノ台コース。位置的には、西へ消える前の雲の中に入るか、雲の切れた先を歩けるか、どっちになるか。雲との競争になりそうだなとか思いながら向かう。鉾立の方は快晴だったと思われる。

 

 


滝ノ小屋までおよそ15分は石畳みの道が続きます。

 

 


海がチラチラ見え始める。ワクワク。

 

 


そして寄り道。登山道ではありませんが、脇に見えた踏み跡を追いかける。

 

 


綺麗な沢溜まりの水を発見。7月頃、隠れた花の名所だったりするのかもしれない。

 

 


ルート復帰で、滝ノ小屋へ。

 

 


立派な避難小屋(?) 小屋番不在、素泊まり協力金2,500円。水あり、トイレあり。良い所ですが、登山口から近すぎですね。登山外の利用に向いてるかもしれない。

 

 


中も素晴らしく綺麗。ここはいいところだ。

 

 


小屋を後にして、先を進む。11時。

 

 


庄内平野と日本海の素敵な眺望が現れる。高館山も見える。先週はあそこでお昼だった。最近、山形フリークになりつつある。

 

 


下山な人たちがポツポツでてきました。泊まったのかな。稜線歩きの登山道ではありませんが、終始気持ちいい湯の台コース。

 

 


東から上がってきた雲が西で消えいくような天気でしたが、その境目を丁度縫って歩いて行くような感じでした。西側は、見上げる空と、眼下の日本海は、終始美しい青。眺望良く、気持ちがいい。風も強く涼しいが気温は高め。下界は暑くなっていそうです。目立つ黄色い花のトウゲブキは登山口から雪渓付近まで、黄色く山を染めていた。

 

 


海が広がっていく。何という良いコースか。鳥海は鉾立でなくこちらがいたく気に入りました。歩きながら左手を見ると庄内、日本海側の眺望が楽しめます。

 

 


山頂はというとなかなか雲が取れません。

 

 


小一時間、八丁坂を登ると、河原宿小屋跡。トイレは綺麗な水洗トイレがありました。感謝。

 

 


ここからなだらかな登山道へと変わり、名所の万年雪の大雪渓。今年は昨シーズンの異常な少雪でだいぶ縮んだのでしょうか。大というほどの大雪渓では無さそうです。

 

 


チングルマの果穂を眺めるバッタ。

 

 


このあたりから高山植物が出てきました。どこでみても余り群生したものが見られなかったイワギキョウ(→ミヤマリンドウ?)ですが、河原宿小屋跡から先にはまとまって咲いている箇所が多くて嬉しくなった。

 

 


アオノツガザクラの群生も雪渓周辺の登山道脇にあちこちにあった。

 

 


イワイチョウもまだまだ花期、かわいいフリルが風になびく。もう今年見る夏の最後の花となりますかね。

 

 


大雪渓の傍を通りすぎていく。

 

 


かき氷が食べたくなる。

 

 


なんと、板をかつぎあげ、夏の雪渓スキーを楽しんでいる方がおられました。

 

 


この夏、最後となりそうなニッコウキスゲがいくつか咲いていた。

 

 


ミヤマキンバイは花期が長いですね。春先からずっと見ている。まだ咲いていて驚く。

 

 


リンドウが群生だ。この夏まだ花を開かせたのを見てない。(エゾオヤマリンドウだと思う)

 

 


花を愛でつつ、山頂へ・・・は向かわず。またしても登山道を離れる。ハクサンシャジンかな(?)

 

 


雪渓を乗り越え、向かうはこの先の稜線。鳥海湖と日本海が見えるのを期待して、岩と草原の歩きやすい緩斜面を抜けると急登。そこからは笹薮が肩ぐらいとなり、やがて、稜線あたりに近づくとハイマツが混ざり始め、更に進むとハイマツの密度が濃くなり、背丈ぐらいの猛烈な藪漕ぎ敢行。写真撮ってる余裕が無い。

 

 


小一時間がんばりましたが、ハイマツの密度が濃い。ちらっと日本海がみえましたが断念。すると稜線傍に小池(水たまり)がありここだけ植生がない。ちょっとした発見に喜びつつ、このあたりで今日はいいかなとお昼に。

 

 


お昼食べていたらイモムシが足をよじ登ってきた。蝶だろうか、蛾だろうか・・・。黄色いのは団子鼻なのか顔なのか頭なのか。目は見えているのか見えていないのか。そもそも黄色い団子につくその黒いぽっちは目なのかどうなのか。

 

 



すぐ終わってしまった昨シーズンの雪を懐かしみながら、雪渓歩きを楽しみつつ下山。

 

 



あまり近づきませんでしたが、この手のクラックは、幅は狭いが深く、落ちるとかなり危険。ピッケルでも無ければ登り返すこともできないでしょうし、一気に体温奪われて危険な状態に陥るらしい。

 

 


下山中、再び日本海に目をやると、面白い感じに太陽があたり海面が雲海のようだ。

 

 


この時間帯、上から海をみると海原が白銀に輝くことが多く美しい。鳥海ならではです。

 

 


山斜面にも雲の切れ間から陽の当たり方がうつろい。これまた見とれる。

 

 


ということで下山、何とも面白い、平べったい台地が、ステージのように夕陽のスポットライトに照らされていました。鳥海山荘がここにあるようです。日帰り入浴可。

 

 



鳥海山荘。湯ノ台登山口より車で10分弱でロケーションも最高。露天もあり、庄内平野が見渡せる。多分晴れれば月山も。山荘と言うにはおこがましいほどの立派な山荘でした。

湯ノ台コース、鳥海登るならもうここだけでいい、鉾立はもう行くことはないだろう・・・と思えるほどのコースでした。またしても山頂へは行きませんでしたが、数年こんなことをしながら楽しみ続けそうな鳥海山でした。山頂がからっと晴れた時にでも、一度いけばそれで十分かもしれない。

鳥海山は自分の中では眺める山。近場の山から見えて、眺める山として、どの山が一番好きかと聞かれれば、他を寄せ付けない圧倒的な一位で、鳥海山です。船形山や月山から見えるときは、空に浮かぶ幻想的で荘厳な山。冬は純白となり、夏は青く染まり、麗しい姿を稀に見せてくれる。いつまでもその光景が心に残る。麗しき山、鳥海。

 

 

麗しき鳥海山


2016/5/28 月山より鳥海山を臨む。

 

 


2016/4/16 大東岳より見えた鳥海山。Sony α100を使っていた頃。今見るといろいろと写真に突っ込みたい。

 

 


2016/6/11 船形山より見る鳥海山。

 

2 件のコメントがあります。

  1. 月山予定が鳥海山に!! マイカーですと自由自在に変更できていいですね。私は県外に出るとなったら大事です。計画をしっかり立てて、交通機関の時刻調べや何やら大変です。
    プ~さんはちっとも構えないでいとも気軽に、じきその辺にといった感じで羨ましいですねぇ。前の花火の写真もとてもきれいでした。

    写真と言えば御存知と思いますが、ブログ「お山遊び」のlc4advさんもカメラにすごく凝っていますね。同好の士ではないかと思われています。

  2. カイエさんこんにちは!

    自動車は確かに便利なのですが、公共交通機関利用の登山も良いものではないかと最近思っています。

    というのも、30年ぐらい前に学生登山していた方から話をよく聞いているのですが、学生ですし、当時のことでもありますし、遠征登山となると大変です。計画から始まって、カイエさんの仰る通り、交通機関も事前調査が必要です。登り口までのアプローチでさえ、林道歩きや林道終点にあったりする小屋に1泊必要になることもあったようです。そうなるとちょっと長い縦走路は、全行程で3泊、4泊は当たり前。下山時刻だってリミットがある。今でこそバス等が増えた山もあるでしょうが、アプローチが悪い山ですとそんなことになるのだと思います。朝日、早池峰、飯豊の縦走などがいい例でしょうか。アプローチが難しいからこそ、憧憬となる山々もあったのだと思います。

    ただこれ、悪いことでもなく、それを含めての登山だったんだろうなと聞いていて思います。皆で計画を立て、登山前のアプローチの行程を吟味し、そして登山を遂行する。天気だって選べません。また、そういった山登りですからピークハント無しなんて考えられません。

    私の山遊びのスタイルとは全然違います。ただ、それらを含めて、登山をトータルに楽しんでいるのだろうなと。制約は多いですが、それ故に、登れた時、下山出来た時の喜びはひとしおなんだと思います。

    私なんかは、そういった部分は捨ててしまっています。お尻(下山時間)や、行き先、山行内容が決められてしまうと、気分的に何とも窮屈になってしまうので、車に頼ってしまっています。でもその分、フリーダムに山を存分に楽しんじゃっています。山頂で3時間過ごすことも、登山ルートを外れることも、藪漕ぎして彷徨うことも(笑)

    バス電車使用の、制約が入った上でのお山というのも、それを1つの要素として、これまた楽しみ方が増えると思います。行きたいけどなかなか行けない。心のなかでその山への憧憬が膨らむ。たとえ行かなくても、それだけでも山を味わえちゃいます。

    ちょっと話は違いますが、鳥海山は、山頂に行こうと思う天気がいつまでも来なければいいな、なんてどっかで思ったりしています(笑)

    それではまた、機会がありましたら、船形山いきましょうね~!

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