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鳥海山

梅雨が続きますが、今週末の天気予測を見ると太平洋側は相変わらず。日本海側が土日を通し、鳥海山含めて海側のエリアが快晴となりそう。ということで、今週末はなるべく日本海側の山へ。

一番メジャーな象潟(きさかた)口(鉾立)コースでもピストン15km程度となる鳥海山。仙台からの日帰りで、標準のコースタイム程度で15時台に下山予定で行くなら次の二択。前日出発の車中泊、または、当日未明2時とかに出発。二日使っていいなら、山麓に宿を取るか、山小屋泊。しかし鳥海山の山腹の山小屋の情報を見ると、150人の小屋や50人の小屋や。予約みても150人の山小屋が既に120人程が埋まっている。天気に誘われて前日の夜のうちに満員御礼になったのではないだろうか。いずれにしても山に旅行でもないので、120人の山小屋はパスしたい。テント張れればいいのになあと、がっかりしつつも、前日出発の車中泊の予定でいました。アルプスあたりだと当然なのでしょうが、里山から始め、やがては東北の山しかやってない私は、人の多い登山というのがいつまでも馴染めません。ひとけの少ない山やコースを選ぶこともしばしば。

ということで、前日まで詳細な予定は決まりませんでしたが、そこまでしてピークハントしなくても、ということになる。今週と来週は写真倶楽部も臨休が続くこともあり、かつ、運良く宿が取れたこともあり、久々の旅行を兼ねて鳥海山へ。

 

 


月山パーキングより(土曜6:30)。仙台人には馴染みのお姿。しゅっとして、出羽富士と呼ばれるだけありる。なだらかな山脚が美しい。宮城や山形の山へ登る度に鳥海山が見れないかと探すのはいつものこと。滅多に見ることができないが、見える時には空に浮かぶその美しい山容に惚れぼれとする。自分にとっては鳥海山が見えれば、その日は当たりの日である。しかし、山頂はなかなか晴れることがない独立峰の鳥海山。本山行はPHはやめたので気楽ではあるが、出来れば良い眺望を期待しつつ向かった。船形山が見えたりすれば最高であるが県境はだめだろう。

 

 


奥羽山脈はというと。予報通りの雲行き。

 

 


象潟口、鉾立ビジターセンターの大駐車場は満車(8:40)。路肩に鈴なりとなって駐車するほどの日であった。

快晴予報。待ってたかのように登山者がやってきたようだ。鉾立の大駐車場も埋まり路肩にまで溢れて駐車する車で鈴なりに。「朝起きたら、珍しくてっぺん見えたからやってきた」という地元のおじいさんもこんなことは初めてだと驚いておられた。鉾立からのコースは、ルート全線に石がしっかりと敷かれ、山が初めての人でも体力さえあれば鳥海湖までは安心。小学生登山でも使われる大メジャーコースなため、こういう日はさすがに人が集まる。鳥海湖から先は、登山者しか行かないため石が積まれて整備された道は終わります。もう少し静かな登山を楽しみたければ大平(おおだいら)からのルートのほうが無難なようです。距離もそこまで変わりません。

登山口付近よりヤマユリがお出迎え。白に見慣れていましたが鮮やかな橙色で引き立つ。

 

 

さすが滅多に晴れない独立峰だ。この大快晴でも、山頂付近は雲が生成され始めた。


独立峰が故に、日中になるとどの方向から風が吹こうが山頂に向けて上昇気流が生じる。稜線を湿った暑い気流が上昇し、標高とともにその空気の温度が下がると水分過飽和となり雲が生成される。この辺が山が連なる連峰や山脈、山塊とは異なる気象条件となる。暖かい湿った空気が平地にあるこの季節では、独立峰が晴れることは本当に少ないようだ。日が沈んでから~夜~明け方までは雲が取れるのですが。この土日もまさにそのような気象状況を目の当たりにすることができた。山小屋泊した方は素晴らしい星空と朝日を拝めたことでしょう。

そんな訳で春から梅雨の期間は、月山、朝日、泉ヶ岳、船形山あたりから鳥海山がくっきり見えたら大いに喜びましょう!

 

 


トンボが非常に多い1日でした。鳥海湖に至るまでわんさと飛んでいた。ハクサンシジャン。

 

 


宮城から見る鳥海山は、ほぼ常にシルエット。雪が残れば白、なければ青い山。見慣れたあの優しい稜線が広がる山でしたが、やはり山は山。いかつい起伏に富んだ地形を見れて新鮮でした。こういった景色が新鮮で何度も眺めてしまった。船形山から見える時には美しい出羽富士、しかし、鳥海山も山なんだなあと。当たり前ですが。

 

 


夏の紅葉が美しい、ナナカマドがちらほらと。

そして、撮りきれないほど多くの花が咲いていました。PHやめてのいつも通りの道中を楽しみながらの、のんびり山行だっとはいえ、一山行で600枚近く撮ったのは初めてだ。休憩中、暇を見つけては明らかなピントずれの写真を取り除く作業。こうでもしておかないと帰ってからの写真整理が大変。


シラネニンジンとともにカラマツソウも多かった。この花、蟻も好きなんですかねたくさん取り付いていた。

 

 



青葉の森で見つけたツルアリドオシでしょうか、大分知ってる花が増えてきたように思う。

 

 




シロバナハナニガナはちょっと茎を切ると白いにがーい液が!一度は舐めてみよう!

 

 


ツマトリソウに7月末に再開できるとは。嬉しくなる。

 

 


ミヤマツボスミレでしょうか。スミレは多くてまだ良くわからない。

 

 


ミツバオウレンは今年はどうもタイミングが合わず見たかったのに見れなかった花でしたが鳥海山で見ることができてラッキーだった。

 

 



初見のイワイチョウ。花弁のフリルがかわいい。

 

 


ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、ミツバオウレン、マイヅルソウ、イワイチョウなど、春の花に再び出会うことができて嬉しい限りでした。雪解けの遅い高山だとしみじみ思わされました。

 

 




鳥海湖の手前あたりからニッコウキスゲがお出迎え。

 

 



蝋燭のようなチングルマ第二形体。

 

 


ハクサンフウロ

 

 


トウゲブキ。黄色い花は覚えるの大変。

 

 


タカネアオヤギソウ

 

 


ホソバイワベンケイ。イワベンケイの葉の色が好み。黄緑~緑が穏やかな色調の変化で綺麗だ。

 

 


これはなんだ。

 

 


先週覚えたはずのミヤマホツツジの名前が出てこない。ミヤマ多すぎる。ミヤマのミヤマは何のミヤマなのか。

 

 


人参が取れるのか気になるシラネニンジン。新しい花を見つける度に、用意してきた花リストを広げ鑑定。早く、見てすぐ分かるようになりたいものだ。

 

 



このコースもう行かない!と思うほどに人は多かった。多い多いといっても自分もその一人なわけで偉そうなことは言えませんが。

 

 



鳥海湖付近です。山小屋(御浜小屋)があり、水、ビール、ジュース等も売っています。インスタントコーヒーも300円。トイレあり。

 

 


鳥海湖付近からの眺望。右手は日本海。

 

 


ややアップ。月山がかろうじて雲の傘。

 

 


ゆっくり山行なのでお昼も用意。といってもレシピはパクってきた。ファミチキ利用の簡単パスタ。サラスパ、ファミチキ、バジルのパスタソースにコンソメ、バジルを合成にいれて和える。すぐ出来て軽い、美味しい!

 

 


以前に作ったソーセージをバゲットに挟んでチーズぶっかけ。ホイルで温めたチーズがなかなか溶けてくれなくて苦労。

 

 





人も多いですが、花も多いです。お花畑。チングルマに人参にニッコウキスゲにシオガマにといろんな花がごった煮で咲いてました。


固有種のチョウカイアザミ。あまり好きになれない花なのですが!

お昼食べてからは1kmぐらい上にあがったり、稜線を海の方へ歩いてみたり。花を愛でながら楽しんだ。本当にスケールの大きな山だ。

 

 





お花を見に行くには未だいい季節な鳥海山。

 

 



鳥海湖の山小屋。遠景とややアップ。キスゲがすごい咲いていて良い日和!な感じでした。

 

 


月山は多少回復。

 

 


鳥海山山頂は終始こんな感じで、雲が常にできている模樣。

 

 


たっぷりと鳥海山を楽しんで下山。

 

 


鉾立大駐車場。ようやく車も減っていた。

 

 



スカイラインより、幻想的な飛島。この地域は風力発電が盛んですね。今日は風が終日微風だったせいか、大きな羽根が各所でゆったりと、のどかに回っていた。冬から春は荒れ狂う日本海、こんなに凪いで、波もたたず、湖面のようになっている日は珍しいのではないだろうか。マンデリンの芳しい香りに満たされながら、何とも言えない美しい色合いで輝く海をしばらく眺めました。

 

 


スカイラインより美しい飛島を見ながらコーヒータイム。桜井さんご所望のマンデリンを仕入れた。ちょっと高いが・・・さすがに美味しい。絶妙なお湯加減(量)だった。後味が非常によく初めての成功! 30g→500ml、豆の粒度がいつも安定しないので同じ湯量でも味が変わってしまう。まあそれもよし。

 

 


象潟口(きさかたぐち)鉾立コース (一般ルート) 10km

好天に恵まれたこともありましたが、とにかく人が多いメジャーなコースでの鳥海山でした。団体グループも20近くあったのではないか。もっとかな? 海側は青空に恵まれたが、日差しも強く、暑かった。2000m弱の標高でも15℃近い汗ばむ暑さ。

また今度、鳥海山へ行く時は、山頂が晴れそうな時に(必須)、前日に車中泊で大平から臨もうかと思います。雲が取れる日がなかなかこない鳥海山ですが、どでかい高気圧がどっしり構える秋あたりの日を選んで再び狙いたいが、いつになることやら。

そして、やはりというか、気づいたというか。思い入れや愛着が無ければ、作品のようなものは撮れませんね。スナップにしかならない。撮影のテクニックで上達や良い写真を取れることはあるでしょうが、テクニックだけでは心が引かれるような写真を撮るのは難しい。自分が心惹かれてない光景を写真にしたところで他人の心が惹かれるはずがない。

多くの山や、登山自体にはそこまで強い愛着や執着が無いのもあってか、山岳写真は風景も含めて作品的なものは当分は無理そうに思いました。

作品を目指すなら、思い入れの強い船形山、中でも船形山麓の森ですね。山岳風景の作品的な写真は、登山や多くの山々を愛し、見てきた人がより良いものを撮れるのではないかと思いました。その一枚に、その風景に、その対象に、思いがあり、思いを込めなければスナップにしかならないのでしょうかね。そんなことを今回の山行で感じました。


たっぷり休んで、翌日の日曜は好天というか真夏の日和の中、鳥海山山麓を何ヶ所か回りました。森はとても涼しかった。別記事。

 

4 件のコメントがあります。

  1. 鳥海山。でっかい山ですねえ。
    月山と並んで惚れ惚れする山。私的に。
    多分、飯豊・朝日より鳥海山と月山です。
    今年も人が捌けた8月後半に日本海を眺めながら登ります。
    私の定番は湯ノ台です。

    あ、山野草に多い『ミヤマ』は、『深山』(ミヤマ)から来ているものと解釈していました。
    ミヤマクワガタとかも同じ類かと。

  2. こんにちは!

    でっかいですねえ鳥海山。独立峰は美しいですね。月山鳥海山はどの山に登っても見えると嬉しくなる山です。船形山の若主にも湯ノ台をオススメされましたので次回行くときは湯ノ台で行ってみたいと思います! 今回も実は検討していたのですが、雪渓が長く結構コースタイムをとられるということでパスした次第で。

    深山納得!そういえばそろそろクワガタが取れる時期ですね。知人にミヤマクワガタ好きがいますが、今日あたり月が細いので夜中に活動していそうな日です。なんだかクワガタもえらくニッチで深い集団がいるレジャーらしく、話を聞いていると正直ひきます(笑) おもしろいのですが。

    では刈田ってきます!

  3. 実家が由利本荘市で花火大会見ながら、自分は百宅登山口から鳥海山登って来ました。七高山には数人
    いましたが道中は一人しか会わない静かな登山を楽しめました。しかし暑かった~(笑)

  4. こんにちは!

    今日ですか!?ほんと暑かったですよね。私も夕方前に泉ヶ岳表コースいってきましたが、熱中症になりかけ、いやなったのかも。

    鳥海山はまた行きたいですが、次はメジャーでないコースでいってみたいと思います。人が多いとげんなりする゜゜(´O`)°゜

    由利本荘いいとこですよね。羨ましい。あのあたりで一泊して温泉つかってのんびりしたい。いい街です。

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