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早池峰山~剣ヶ峰

今週は久しぶりに船形山に泊まりにいこうかどうしようか思案していましたが、天気予報みて遠出、早池峰山に。

さすがは百名山といえる山ですが、縦走でもしないかぎり、あっという間に山頂に到着してしまう山のようで、いささか拍子抜けの感もあったのですが、余った時間で剣ヶ峰方面への稜線歩きもしてみたところ、これぞ稜線歩きという気持ちよさ。大変満足して下山しました。

高山植物は、もう少しでいい時期を迎えそうです。

遠くて良い山、早池峰山

 

かつて、早池峰山は、「遠くてよい山」、と不便をかこった山だったようです。近年はバスの運行ダイヤも改善され、自家用車なくとも、日帰り直登が簡易な山となりました。

公共交通機関の利用の登山が主である当時の学生登山者達の間では、早池峰山はそういった面からもアプローチが難しく、行くならば何泊かが必要な縦走登山であり、あこがれの山であったようです。

30年前のアルパインガイドの本をお借りしているのですが、早池峰山の解説を抜粋します。この当時の本は昨今の出版状況とも異なるためか、よく練りこまれた文章で書かれた物が多く、大変読み応えがあります。

“岩手県の東半分をしめて、末は海のアルプスと呼ばれる陸中海岸国立公園の長い海岸線に山脚を没する山地、これが北上山地と総称される巨大な古生層山地である。この山地のほぼ中心部にあって一九一三㍍の最高の海抜を誇る山、それが早池峰山だ。この山は一部の人々に、「遠くてよい山」、「高山植物の宝庫」などと称賛されながらも、大衆登山者には無縁に近い山だった。”
(山渓 アルパインガイド25、昭45)

小田越からは往復でも5kmちょっとであり、そこそこの標高差と岩場ルートとしての難易度があるものの、PHだけなら短時間で登頂できます。ダイナミックな山容とその山行は存分に楽しめますが、歩きごたえとしては少し物足りない。西の中岳か東の剣ヶ峰へと、縦走ラインに足を伸ばして楽しむといいかと思いました。

ちなみにこの縦走ラインに大いに興味を抱いてしまった。花巻から鶏頭山~早池峰~剣ヶ峰~遠野と、超ロングになりますが、稜線一本で繋がっており、とても歩いてみたくなった。夏に、飯豊あたりに2泊縦走でもと思っていましたが、おそらく人もかなり少ないこの縦走コース、私好みです。俄然興味が湧いてきました。大収穫です。

※その後  山頂避難小屋は宿泊に使えないこと、この山域(中岳~早池峰~剣ヶ峰~徳兵衛山)として守らねばならないトイレ問題もある。鶏頭山避難小屋もトイレ使えない。これは携帯トイレ使えば解決だ。場所柄的にテント泊もダメで山域だと鶏頭山ぐらい。高桧山の東にスーパー林道と登山道入り口があり、ここから登れたら楽しいのだが、春~秋は通行規制もあって車が使えない。岳~川井村江繋あたりまでいく縦走は無理そう。未明の規制時間外(普通車両:午前5時から午後1時まで)を使っての車利用は不可能ではないのだが、通行規制ありじゃ代行も厳しいしで断念。日帰りなら規制時間外使ってやりようもあるのだけど。残念。船形山は人もほどほどでやはり遊びやすいなあ。

 

河原の坊コースの通行止

先週より、大雨による登山道崩落により通行止めとなっており復旧の見込みなし。現地で聞いてみたところ、山岳部の方々に一度登ってもらいその結果で判断するとのことでしたが、かなりのエリアが崩落しており、もしかしたら今シーズンは難しいかもということでした。よって、日帰りPHするなら小田越コースですが、余計に人は集まることになるでしょう。

 

小田越

わずかに駐車スペースあり。しかし早朝に埋まる。その奥、道路脇に駐められないことはないらしいのですが、県道ですので警察が来れば取り締まられる可能性あり。本日は、小田越まで車でいって、同行者と荷物を全てデポ。私だけ車で下まで戻り、空身で再び2kmあがってきました。空身だと30分です。

 

早池峰山頂まで

1km弱程度登ると森林限界を越え、山頂まで続く岩場のダイナミックなルートがお目見え。こういったコースも楽しいものです。随分体力がついたのか、気温も程よく、風があったためか、疲れという疲れも感じないまま山頂に到着。ちょっと拍子抜けの感もありましたが、とにかく風が強く、気温もなんと3℃。下界は夏日だったようですが、天然クーラーでした。

 

剣ヶ峰まで

非常に気持ちの良い稜線歩きが楽しめます。1時間で戻ってこれます。殆どの人が早池峰ピストンのようで、早池峰まで来てこの稜線を味わないのは実にもったいないと思った程、ここちの良い稜線歩きでした。

 

高山植物

時期が悪く、蕾や咲き終わりが多数。来週からいい時期を迎えそうです。ただ山開きも重なり、百名山。人はわんさか集まりそうでは有ります。来週より交通規制も始まります。

【アクセス・駐車】

河原坊駐車場、来週6/12より交通規制、シャトルバス運行。無理に駐車しようとせずバス利用でいいと思われます。

 

 

【スナップ】


早池峰ダム。奥手にみえるのが早池峰に向かう縦走ライン。ここの稜線全部歩いていける。

 

 

 

ビジターセンター。早池峰は携帯トイレの使用必須です。山頂でも安くうってます。自然に放流はご法度。

 

 

 


森林限界も越えゴツゴツした山肌がよく分かる。

 

 

 


森林樹林帯を越え、ガレがずっと続きますが気持ちの良い道です。

 

 

 


さすがは百名山。ぞくぞくと人が来ます。

 

 

 


この梯子、微妙に角度が緩く逆に怖い。垂直の方が登りやすい。

 

 

 


天気も回復。気持ちのいい景色が全面に広がる。

 

 

 


山頂へ。

 

 

 




続々と登ってくる。

 

 

 


岩手山はうっすらでした。残念!

 

 

 


風も強く、涼しくて気持ちいな~とか思っていたのですが、3℃!?(笑) 厳しい山行をしすぎた。こんなの平気!

 

 

 


ということで山頂を後にして。

 

 

 


ここを歩く!気持ちいい!

 

 

 


途中ピーク

 

 

 


早池峰剣ヶ峰。

 

 

 


この稜線、灌木が出てるところもトンネルのようになっており。変化に富み楽しめます。

 

 

 


駐車場に戻り、コーヒー、おやつタイムをしながら陽が沈むのを眺め、早池峰を後にしました。飯豊はやめて、こちらの縦走計画を練ってみます。

 

 

 

【お花たち】






アカヤシオ

 

 

 



チングルマ(稚児車)
定説では、稚児のおもちゃの風車、”ちごぐるま”、それが訛って、”チングルマ”。高地の岩場などに多く見られる高地の定番の種。群生する山も多い。花弁5枚、もしゃもしゃとある雌しべが特徴。月山にも咲いていた。

 

 

 


早池峰特産種のヒメコザクラ (姫小桜) だろうか。開花してだいぶ経つようにもみえるが有名なハヤチネウスユキソウ (早池峰薄雪草)より一ヶ月程早く、早めに開花するユキワリコザクラと同系。6~7月らしい。

 

 

 


ナンブイヌナズナ(南部犬薺) アブラナ科
ミヤマキンバイとほぼ同色の鮮やかな黄色の花弁をもち、咲いている場所にはもしゃっと集まって咲く。小田越のコースでは岩場が始まるあたりから点在していた。

 

 

 


ヨツバシオガマ (四葉塩竈) 高山の草地(7~8月)

 

 

 

多分、タチツボスミレ、立坪(壷)菫。この時期に咲くタチツボスミレだけでも5,6種あるようで一番似ているのがこれ。葉を見るに、普通によくみるスミレとは別のようだ。

 

 

 


コミヤマカタバミ (小深山傍食)
ハートの形をした明るい緑が鮮やかな葉が美しく特徴でもあるようだ。

 

 

 

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