大滝キャンプ場

 

 

この場所について

船形山色麻コース登山道入り口にあるキャンプ場。キャンプ場は、色麻町の管理だと思われるが、長年ほぼキャンプ場利用としての管理はされていないので、テントサイト、トイレとも荒廃は進んでいる。周辺環境は、アウトドアキャンプがメインの人には厳しいと思うかもしれない。実際、キャンプ目的で来る人はほとんどいない。1シーズンを通して何組か見る程度。鈴沼遊歩道の入り口の広場に木造ロッジが何軒かあり、使用することはできるが、中は綺麗な雰囲気ではない。使用許可は必要無いと思われますが分かりません。水場は(人命水)あるが最近、飲用不可のような注意看板が立った(気にせず使っているが)。トイレは駐車場より100mばかり舗装路を戻ると小さな建物のトイレがあったが、さすがに倒壊の恐れもでてきたためテープが貼られている。キャンプで訪れるのであれば、飲み水の用意、トイレどうするかは準備の上がよい。水は調理、水洗い、煮沸しての飲用では問題ないと思われる。

鈴沼(色麻)までは、遊歩道を10分、小荒沢林道のダートとの分岐まで戻れば色麻大滝も見に行くことができる。また、船形山への登山コースとしてはもっとも容易な2.7kmで山頂に行ける色麻コースの登山道入り口がここにある。駐車場のスペースは比較的豊富。舗装路のアプローチ道の脇も含めれば30台以上駐められる。満車の心配は不要。

標高は1000mを超えているので注意されたし。積雪状況等、風を除いた季節感は泉ヶ岳山頂ぐらいの想定で。スマホ(ドコモ)は最近通じるようになった。場所や、天候により通じない。

 

 

大滝 キャンプ場への行き方

旗坂キャンプ場(大和町)へ県道で向かうと、キャンプ場と水産試験場に右に向かう林道。ダートを30分~45分(時速による)。ダート状態はあまりよくない。各所に溝などがあるためスピードをしっかり落とすこと。時速15kmぐらいの走行でおよそ30分。ややスピードを上げると20分ちょっと、かなりゆっくり行くと45分。初めて行く場合は、RV、軽、四駆推奨。普通車で行く人も多いが、底やバンパーをこすりやすい。

大滝キャンプ場に近づくと、保野川とぶつかるあたりで、広く開けた場所に出る(写真1)。左手に砂防ダムが見え、林道に鉄筋の10mぐらいのしっかりした橋がある(写真2)。そこから2分程度で、左手に舗装路が見える。ここを左折。この左折ポイントの段差が大きいため慎重に舗装路に入ったほうがよい。タイヤの横スレでのパンク経験あります。この左折ポイントに休憩所のテーブル等があり、色麻大滝への遊歩道もある。

降雪状況によるが11月中旬ぐらいより通行不能。特に舗装路の箇所は注意。初冬は午後すぎより溶けた雪が凍結する恐れがあるのでスタッドレスは必須。凍結状態によっては危険なので、早めに戻ったほうがよい。春は5月中旬ぐらいから通れるようになる。除雪は無い。

色麻町側から向かうことのできる林道もあるが、こちらは路面状況が更に悪いのでジムニーとオフロードバイク以外は大概不可である。北から来る人だとこちらを選択する場合もあるがやめたほうがよい。

 

※)例年5月中旬までは林道に雪が残るため、小荒沢林道を通って大滝キャンプ場まで車でいけるようになるのは、通常、5月の第三週あたりからとなる。冬の積雪状況、春の雪解けの状況により多少前後する。船形山山頂に花が咲くのは6月1週~3週目となるが、この頃には雪は無いので林道は通行できる。

 

 

 

 

アクセス

 

概略図

地理院地図はこちら

 

 

写真1A)左が旗坂(大和町)側、左手に(写真で右奥)に砂防ダムが見える。そのまま林道を進んだ側(写真で下)には保野川にかかる橋。

 

写真1B)上と同じ写真。手前にあるのが保野川を渡る橋。写真右手に進むと大滝キャンプ場。あと10分ぐらい。

 

 

写真2)保野川にかかる橋。台風が通過するとこのようになることもあるので注意。

 

 

左に舗装路、これを左折して上がると5分ちょっとで大滝キャンプ場。見落とし注意。

 

キャンプ場にあがるT字路では色麻大滝のビューポイントがある。旗坂(大和町側)から来た場合は、左手に舗装路の大滝キャンプ場、前方が色麻方面へ向かう林道、右前方に小さな広場がある。そこが、色麻大滝のビューポイント。かつては遊歩道があり大滝の滝壺に降りていけたが現在は廃道。藪をこげば降りれる。

 

鈴沼への遊歩道の起点にある広場。木造の小屋が二軒ある。自由に利用可能。ただし古いので、きれい好きな人はおそらく逃げ出す。

 

鈴沼。大滝キャンプ場から徒歩で10分。多少のアップダウン程度なので山登りしない人でもいける。湖面の浮島のようにみえる倒木が紅葉することから、秋になるとたまにテレビで放映される。周辺は熊が普通に生息しているので注意しよう。

 

駐車場はそこそこ広い。この上の鈴沼遊歩道のあたりにも駐められる。そこまで人も来ないし満車の心配はほぼない。

 

 

上の写真の駐車場にある人名水。長らく飲んでいたが数年前に飲用注意の札が立った。

 

 

船形山登山

宮城側から船形山の山頂まで行く場合は、大滝キャンプ場からの色麻コースが、距離も標高差からもっとも楽である。のんびりとブナの森を楽しみながら登っても2時間程度で山頂に届く。ただし、アプローチ(林道)は長い。年によっては悪路。大きな車で行く場合は注意されたし。旗坂キャンプ場からの升沢コースでの船形山は、距離も標高差もかなり伸びるため、一般的な日帰り登山コースと比べて体力も時間も必要となる。車の運転に自信はないけど、14,15kmの日帰り登山するぐらいの体力はあるよ、なんて人は升沢コースで大丈夫だろう。林道を走ることなく舗装路で旗坂キャンプ場までいける。定義からの後白髪山コース、泉からの泉コースは、船形山まで片道で10km前後あり、累積標高も嵩むので一般的には日帰りではほとんど歩かれない。船形山山頂避難小屋で一泊しての縦走またはピストンがよいだろう。山頂小屋は、春秋のピークの週を除けば、団体ツアーでも無い限り静かな小屋泊まりを満喫できる。

 

 

大滝キャンプ場からの船形山周回コース

のんびりゆっくりと船形山のブナの森を楽しみつつ稜線も十分に歩きたいのであれば、大滝キャンプ場からの周回コースがオススメだ。色麻コースだと大滝キャンプ場より2時間弱で船形山。そこから泉コースで稜線を蛇ヶ岳まで歩き、そのまま蛇ヶ岳を泉側に少しだけ降りると分岐がある。曲がらず進めば三峰山・後白髪山の分岐に至るが、ここを左折。泥濘はひどいので登山靴では大変な池塘地帯を過ぎると草原に到着する。気持ちいいのでここで休憩しよう。7月にはトキソウが咲いている。草原からは瓶石沢に沿って急な下り、沢を跨いで瓶石沢分岐にでる。左は升沢小屋。右折し、鳥居をくぐって、分岐を少しだけ過ぎたところの三光の宮までいって休憩(眺望あり)。分岐まで戻って大滝キャンプ場へ戻る周回コースとなる。保野川の渡渉があるので注意。登山靴でも渡れるが増水している場合は、登山靴は浸水するが沢に入って渡ってしまってもいいだろう。ここまでくるとキャンプ場までは10分もない。一般的な日帰り登山コースの距離と時間で一周できる。

※)蛇ヶ岳~草原~瓶石沢分岐までは正式な登山コースとなっておらず、整備も長年行われていない。特に草原手前の池塘区間は木道もほとんど老朽化し、登山靴を泥に浸からせずに歩くのは困難であるので注意。池塘前後の区間は藪ってる箇所もある。ただ、そこを抜けた草原は、船形山には数少ない樹木が少なく、高山感溢れる広々としたポイントであり楽しめるのでオススメである。

※)大滝キャンプ場に戻って少し時間があれば、片道10分でいける鈴沼まで遊歩道で往復するとなおよしだろう。桟橋とベンチもあるのでお茶とおやつとカメラだけでも持っていけばよいだろう。ただし周囲は熊地帯なので注意されたし。

※周回コースのある程度の区間でスマホの電波は通じないので注意。

 

蛇ヶ岳から池塘地帯を過ぎると現れる草原。

 

 

 

 

メモ:
2016/5/3 ジムニー通行不可
2016/5/18 通行可。色麻コース登山道、夏道開通。残雪あり。
2016/11/26 通行可。舗装路積雪。

 

 

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